未成年女性ら70人超被害 韓国、SNSで裸画像や動画

清水大輔
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 韓国で未成年女性ら70人以上の裸の画像や動画がSNS上で公開される事件があり、「前代未聞のデジタル性犯罪」として国内で波紋を広げている。警察は24日、動画を販売したり購入したりした疑いで97人を逮捕。多くの未成年者が被害者となったことから有名芸能人らが相次いで追及の声を上げ、文在寅(ムンジェイン)大統領も徹底捜査を指示している。

 韓国メディアによると、被害にあった女性は未成年16人を含め、少なくとも74人。首謀者とされる男(25)らは交流サイトなどを使い、女性らが自ら撮影した「自撮り画像」や個人情報を入手。その後、高額な報酬を払うと偽ったり脅したりして裸の写真や映像を送らせていた。写真や映像は通信アプリ「テレグラム」上のチャットルームで販売されていたという。

 韓国では通常、殺人などの凶悪事件を除いて容疑者の氏名は公表されないが、大統領府には、首謀者とされる男の身元公表を求める請願が24日現在で250万件以上集まった。20万人以上いるとされる映像や写真の購入者の身元公開を求める請願も150万件集まっている。

 有名俳優やアイドルグループのメンバーがSNS上で「厳罰を求める」などと声をあげ、文大統領は23日、「国民の怒りに共感する」と話し、警察に徹底的な捜査を指示。警察は24日になって首謀者とされる男の氏名や年齢を公開した。(清水大輔)

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