マラソン大迫が現役復帰の理由を改めて説明 きっかけは昨年のシカゴ 復帰戦は今秋以降

[ 2022年2月17日 17:01 ]

大迫傑
Photo By スポニチ

 男子マラソンの前日本記録保持者で、6位に入賞した昨夏の東京五輪男子マラソンを最後に一度は引退した大迫傑(30)が17日、オンライン形式で取材対応し、現役復帰について改めて説明した。今後もマラソンを主体にトラックレースにも出場する方針を示し、復帰レースは未定ながら今秋~来春のマラソンになるのではと構想を明かした。

 現役復帰のきっかけは昨年10月のシカゴ・マラソンだったという。9月末に米国へ戻り、「ジョギングだけでなくワークアウトを週1、2回入れようかなという時に、そこそこできた」という状況で、シカゴ・マラソンを家族と観戦。ナイキ・オレゴン・プレジェクトで練習をともにしてきたゲーレン・ラップ(米国)が8位入賞した東京五輪に続き、2位と奮闘した姿に感銘を受けた。「力強い走りでカッコいいな、僕自身ももう1回こういった場で、見てくれる人たちがワクワクする場に立ちたいなと思った」と説明した。

 引退後は陸上の普及・育成に力を入れてきた。しかし、「(陸上人生の)第2章として後輩たちの背中を押せたらなと考えていたが、よくよく考えると、自分自身が世界のトップレベルを目指していく選手として、背中を見せて引っ張っていくことができれば。そうすれば日本陸上界がまた強くなっていくんじゃないかと思った」と心境の変化を明かし、「世界と戦っていく挑戦をまたしたいと思っているし、これから育っていく選手と途中まで伴走できればと思った」と競技を続けながらも後進の成長に貢献する役割を強調した。

 復帰にあたってのメーン種目を問われると「大きくスタンスを変えるつもりはない。マラソンが主軸になるけどトラックもしっかり目指すのではないかと思う」と回答。自身のユーチューブチャンネルでは28年ロサンゼルス五輪出場への意欲も示していたが、「出たいという気持ちはあるが甘くないことは僕自身が分かっている。自分の事業もやりつつ、この1年はスケジュールをしっかりして、まずは向かってみる」と語った。
 

続きを表示

2022年2月17日のニュース