サロマ湖ウルトラマラソン、崩落でコース変更 記者がみる攻略のカギ

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神村正史
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 北海道のオホーツク地方を舞台にした「サロマ湖100キロウルトラマラソン」(25日開催)のコースの一部が、オホーツク海からの波の浸食で崩落していることが分かった。崩落した場所はコースの人気スポットで、大会実行委員会は急きょ、代替コースを設定。大会を間近に控えるなか、日本陸連と世界陸連認証コースの検定を受け、予定通り開催することを決めた。

 この大会は、フルマラソン(42・195キロ)より長い距離を走るウルトラマラソンとしては初めて日本陸連の公認となったレース。昨年破られるまでは世界最高記録コースで、「ウルトラマラソンの聖地」と呼ばれている。10回完走したランナーには「サロマンブルー」の称号が与えられ、ウルトラランナーの憧れになっている。

 レースはサロマ湖の北西端にある湧別町をスタートし、反時計回りに湖畔を走りながら、佐呂間町を経由して、南東端にある北見市の常呂町スポーツセンターへゴールする。

 今回、崩落が見つかったのは、レースのクライマックスとなる80キロ以降の北見市ワッカ地区。オホーツク海とサロマ湖を隔てる細長い砂州で、植生と景観が美しい人気の場所だ。その中にある「竜宮街道」と呼ばれる散策路がコースに使われており、最もオホーツク海に近い場所で、路面幅の3分の1ほどが数メートルにわたって砂浜側に崩れ落ちた。

 実行委事務局によると、復旧に向けて検討を重ねてきたが、大会までにはめどがたたないことが判明。開催まで1カ月を切った5月29日にあった実行委の会議で、約75キロ以降でコースを変更し、今月10~11日に日本陸連と世界陸連認証コースの検定を受けることを決めた。

記事後半では、2017年から3年連続で完走中の記者が、代替コースの特徴と攻略法を考察。計9枚の新コース現地写真もあわせてご覧下さい。

主催者「ワッカなしはありえない」

 代替コースでは、崩落現場を…

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