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日本中央競馬会(JRA)は6日、馬券を販売せずに大型画面で競馬を中継する全国初の観戦施設を11月26日にクリスロード商店街(仙台市青葉区)でオープンすると発表した。競馬になじみのない若者も気軽に立ち寄れる映像がメインの空間で、スポーツとしての競馬の魅力を発信する。
商店街のビル1階に建設されるレース観戦施設「VIESTA(ヴィエスタ)」は、広さ約380平方メートル。2面の大型スクリーン(縦2.7メートル、横9.8メートル)で等身大に近いサラブレッドの迫力ある映像を楽しめる。レース中継のほか、平日は過去の名レースや牧場で過ごす馬の映像が流れる。
今年1~6月の馬券販売額は86.7%をネット購入が占めた。往年の競走馬を育成する人気ゲームの影響で競馬に興味を持つ若者も多い。そこでターゲットを20~30歳代に絞り、新しい競馬の楽しみ方を広めようと、場外馬券場などのJRA施設がなく、人口100万人を超える仙台市での新設が決まった。
JRAの清水靖博理事(58)は市内で開いた記者会見で「仙台地域での競馬の認知度を高めていく」と述べた。入場無料で営業時間は午前11時~午後6時。有料席などは事前予約制。月、火曜は休館(競馬開催日を除く)。