2019年の第15回大会で快走するランナー=同年6月2日、福井県若狭町兼田

 福井県若狭町で2005年から開かれてきた「わかさあじさいマラソン」について、新型コロナウイルスの影響で中止になった2020~22年に続き、今年も休止されたことが6月13日、分かった。町教委によると、参加者の減少や運営スタッフを十分に確保できないことなどが理由。

 同日開かれた町会本会議で、倉谷明議員の一般質問に理事者が答えた。

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 同マラソンは町と町教委、町体協(現スポ協)が毎年6月上旬に開いてきた。町内外の参加者の交流と健康増進を図り、多くの人に町を紹介する目的だったが、参加は14年の2683人をピークに年々減少。19年は1433人だった。

 主催する3者は、新型コロナで初めて中止となった20年以降、大会の在り方について協議を重ねてきた。参加者減少のほか、安全に大会を運営するために十分な数のスタッフを確保できないことや開催時期が熱中症のリスクが高く、変更するとしても近隣市町のマラソン大会や町内の他の催しとの調整が難しいことなどから「大会存続は厳しい状況」(町教委)という。

 宮田雅秋町教委事務局長は「来年以降開かないのか別のスポーツ大会を始めるのかなど、本年度中には方向性を示したい」としている。