聖書の壮大な構想

イエスが提供する平和

マンスリートピック
知識 | 2022年1月のトピック

平和は、今では稀有なものとなりました。しかし、そんな混沌とした世界の真っただ中で、神は人間の理解をはるかに超えた平和を提供します。この平和の希望こそ、聖書の物語の核心です。

エデンの園でアダムとエバが神に逆らって以来、全人類は生まれつき創造主との関係回復を必要としています。しかし、神はすでにこの問題に対処されました。全ての人に救いを提供するお方を送ると約束されたのです。このお方は、イエス、「世の罪を取り除く神の小羊」です(ヨハネ1:29)。イエスは、私たちの罪のためにご自身を差し出されました。信仰によってこれを受け入れ、信頼するとき、救いと、神との平和を体験します。とは言え、日々の出来事がこの平和を脅かします。怒り、嫉妬、人間関係や仕事のストレス、健康問題によって、平和はどこかに行ってしまいます。そんな私たちに、神との平和に加えて与えられているのが、神の平和です。

イエスは言われました。「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません」(14:27)。使徒パウロも次のように励ましました。「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい」(コロサイ3:15)

聖書の壮大な構想は、イエスが死を征服し、私たちに永遠のいのちを約束された、というものです。この真実があるので、不確実な世界に振り回されず、むしろ、神の平和に心を支配していただけます。

デビッド・フリーズ。
デジタルパブリッシャーおよびオンラインラーニング・ディレクター

聖書に記された神の霊感による知恵をどう受け止めますか。一貫した構想を踏まえて聖書を読むとはどういう意味でしょう。1月は、人類と被造物を回復する神の働きの展開を、聖書がどのように示しているかに注目しました。このトピックは、1 月1、8、15、22 日でも取り上げています。