ほんまに閉店したの? 「もうあかん やめます!」掲げ続けた名物靴店「靴のオットー」閉店から一夜明け…

「靴のオットー」のシャッターに閉店を告げる貼られた紙を眺める通行人。「ほんまに閉店したの?」との声もちらほら=大阪市北区(芦田彩撮影)
「靴のオットー」のシャッターに閉店を告げる貼られた紙を眺める通行人。「ほんまに閉店したの?」との声もちらほら=大阪市北区(芦田彩撮影)

 「もうあかん やめます!」などの垂れ幕で20年以上親しまれたが、20日にほんまに閉店した大阪の名物靴店「靴のオットー」(大阪市北区)。多くの報道陣や客が見守る中、店主が涙を流す一面もあったが、ほんまのほんまに閉店したのだろうか。もしかしたら、今後も営業を続けるのではないか!? 真実を確かめるべく、一夜明けた21日、同店に足を運んだ。(芦田彩)

“最後の垂れ幕”どこへ…

 21日午後1時。同店を訪れると、シャッターが下りていた。店の屋根に取り付けられた、やたらと目立つ黄色のテントは健在。20日の閉店時に披露された「ほんとうに閉店」などと書かれた最後の垂れ幕は姿を消している。

 ビジネス街・西天満のど真ん中の交差点に位置することもあり、日曜のこの時間帯は、前日のお祭り騒ぎとは打って変わって静けさが漂う。ちらほらと人が通っては、同店の前で立ち止まって眺めたり、スマートフォンで写真を撮影したりして去って行く。

 前を歩いている人に、本当に閉店したと思うか聞いてみた。

「また再開するのでは」「さすがに今回は…」

 大阪府枚方市の大学生、三尾俊介さん(20)は「閉店をうたいながら今までずっと続けてきたのだから、これからも店は続くと思う。閉店は嘘じゃないか。明日来たらまた開いていそう」と笑いながら話した。

 同府東大阪市の会社員、北川勝さん(40)も「復活はありえる。すぐじゃなくても、1~2カ月たったら『靴のオットー2』みたいな感じで名前を少し変えて再開するのでは」と予想を教えてくれた。

 一方、閉店を信じる意見も。大阪市北区の会社員、加藤陽さん(42)は、「店主の体調が悪いと聞いていたので、さすがに本当に閉店なんだと思う」。滋賀県草津市の高校生、伊地知(いぢち)純加さん(17)も、「店主が高齢であることも含め、店の続行は困難。本当にやめると思う」とさみしげに話していた。

 果たして、本当に閉店したのだろうか。店主の竹部浅夫さん(74)に電話で直撃すると…

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