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人類を救う「ゴキブリのミルク」…栄養は牛乳の3倍、スーパーフード

「ゴキブリミルク」の有用性や将来性について報じる英BBC放送(電子版6月1日付から)
「ゴキブリミルク」の有用性や将来性について報じる英BBC放送(電子版6月1日付から)

 日本ではあまり話題にならないが、世界はこれから急激な人口増による食糧危機の時代を迎えるという。

 国連(UN)の予想によると、世界の人口は2013年には72億人だったが、現在、すでに約76億人。これが2025年には81億人になり、2050年には96億人に達するという。

 少子高齢化が進む日本では考えにくいのだが、インドや、ナイジェリアを中心とするアフリカで爆発的に人口が増えているためだ(2013年6月13日付米紙USAトゥディ電子版など)。

 そのため、これから世界では深刻な食糧難に見舞われるとみられている。実際、欧米では、その時に備えてここ数年、貴重なタンパク源となる昆虫食がにわかに脚光を浴びているのだが、最近将来有望と学者が太鼓判を押す、とある昆虫食に、世界がざわついている。

 5月28日付の豪の大手ニュースサイト、ニュース・コム・auや同月31日付の米紙USAトゥディ(電子版)などが報じているのだが、その昆虫食とは「ゴキブリミルク(Cockroach milk=コックローチ・ミルク)」。

■気になる味は…「ゴキブリアイスクリーム」発売へ

 インドにある幹細胞生物学と再生医療の研究所に勤務する研究チームが発見したのだが、普通に考えるとゴキブリは哺乳(ほにゅう)類ではなく昆虫なので、なぜミルクなのか全く理解できない。

 ところがこの研究チームは、豪に生息するゴキブリ「パシフィック・ビートル・コックローチ」で不思議なことを発見した。このゴキブリは昆虫なのに卵を産まず、子供(幼虫)を生むのだ。メスのおなかの中で液体の栄養を与えられて幼虫に育つわけだが、その栄養こそが「ゴキブリミルク」なのだ。

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