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2023年のシネまるむすびは「大地と農の再生」ドキュメンタリー特集からスタートします。古くて新しいみらいにようこそ。

自分たちの手で大地と農を取り戻そう

大地と農の再生をテーマに、農と暮らしの視点からラインナップした、新旧のドキュメンタリー5作品を、1月6日から2月27日までの期間で順次上映します。大地の再生(リジェネラティブ)とは、自然に寄り添い、土壌を回復し、生態系のサイクルにバランスを取り戻すこと。そして自然界を知り、種をつなぎ、食の安全を守り、生命を循環させていく農と暮らしのかたちがあります。そこにあるのは、古くて新しい知恵と叡智を取り戻し、みんなで希望を描ける未来。そんな勇気と力をもらえる作品をラインナップした「大地と農の再生ドキュメンタリー特集」です。これからの大地と農、自然と人の関係を見つめてみましょう。

君の根は。大地の再生に挑む人々

そろそろ水や土壌のことを理解すべき時です。自然を助ければ、自然が私たちを助けてくれる。新しい科学的真実が見えてきました。草原の生態系が多くの炭素を土中に戻すこと。炭素固定だけでなく土が癒され、生物多様性が豊かに蘇るということです。自分たちの手で大地を取り戻せ!「リジェネラティブ(大地再生)」という世界観と出会い、農業・漁業・牧畜を、そして生き方そのものを転換した人びとに迫るドキュメンタリー映画。

原題:「To Which We Belong」2021年/89分/アメリカ/英語/ 監督:パメラ・タナー・ボル、リンゼー・リチャードソン

上映日

2023年 1月6日(金)、7日(土)、8日(日)、9日(月)、13日 (金)、14日 (土)、15日 (日)、16日 (月)

映画『君の根は。』に寄せて

これは単に農民の運動ではない。地方に住む人も、都会に住む人も、山に住む人も海辺に住む人も、誰もがみな、人間観、自然観、世界観の転換を迫られている。あなた自身が当事者なのだ。辻 信一(環境アクティビスト、文化人類学者)

大地の再生農業とは、次のいくつかの方法でこれまで農業を変えることです。土を耕すことをやめる。カバークロップ(被覆作物)などで土の表面を覆う。科学的な肥料と農薬を劇的に減らす。工場式牧畜をやめ、家畜を放牧する。家畜はカバークロップを食べ、排出物として炭素を土に戻す」デヴィッド・ベリー

人間の健康は土の健康に全面的に依存しています。これまでの人間中の農業や牧畜からの転換を図ること。そして自然界の一部としての人間の営みとして農を再定義することが、大地再生農業として結ばれていきます。

第二弾は二本立ての上映です。

川口由一の自然農というしあわせwith辻信一

大地再生農業の原点とも言える農法(自然農)が日本にありました。自然農とは「いのちの道」「人の道」「わが道」を同時に生きること。「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵としない」自然農実践者 川口由一の畑と、そこから学ぶ生き方を追う。進行・インタビュー:辻信一。2011年/60分/日本/出演:川口由一、キムナムヒー/辻信一/制作:ナマケモノ俱楽部

ヴァンダナ・シヴァの いのちの種を抱きしめて

世界を代表する環境活動家であり科学哲学博士であるヴァンダナ・シヴァ。インドの郷土に立ち上げた、持続可能な農の実践場「ナヴダーニャ農場」での、種の保存のコミュニティ活動を紹介する。進行・インタビュー:辻信一。2014年/58分/日本/出演:ヴァンダナ・シヴァ、サティシュ・クマール、辻信一/制作:ナマケモノ俱楽部

上映日

1月20日 (金)、21日 (土)、22日 (日)、23日 (月)、27日 (金)、28日 (土)、29日 (日)、30日 (月)

「川口由一の自然農というしあわせwith辻信一」と「ヴァンダナ・シヴァの いのちの種を抱きしめて」での二本立て上映となります。二作共にDVDでの上映となります。

杜人(もりびと)環境再生医 矢野智徳の挑戦

人間よりも自然に従う風変わりな造園家に3年間密着。ある人は彼を「地球の医者」と呼び、ある人は「ナウシカのよう」と言う。全国で頻発する豪雨災害は本当に「天災」なのか?風のように草を刈り、イノシシのように大地を掘って環境問題の根幹に風穴をあける奇跡のドキュメンタリー。シネまるむすび三度目の上映となる話題のドキュメンタリー映画が再び登場。

2022年/101分/日本/配給:リンカランフィルムズ/監督:前田せつ子、出演:矢野智徳、玄侑宗久、石田智子、掘信行、大地の再生講座の皆さん

上映日

2月10日(金)、11日(土)、12日(日)、13日(月)

「杜人(もりびと)環境再生医 矢野智徳の挑戦」は四日間の上映となります。

百姓の百の声

全国の百姓たちの知恵・工夫・人生を、美しい映像と丁寧なインタビューで紡ぎ出す。自然と向き合い、作物を熟知する百姓たちの叡智を訪ねた、柴田昌平監督待望の最新作。真庭市の農家さんも登場します。柴田昌平監督の舞台挨拶と対話の時間があります。

2022年/130分/日本/配給:プロダクション・エイシア/監督・撮影:柴田昌平、プロデューサー・撮影:大兼久由美/制作協力:農山漁村文化協会

上映日

2月17日(金)、18日(土)、19日(日)、20日(月)、24日(金)、25日(土)、26日(日)、27日(月) ※25日(土)柴田昌平監督舞台挨拶

お百姓さんは、なぜこれほどまでに強くて賢いのだろう。目の前の自然をくまなく観察し、自分の頭で思考し、先人たちの智恵と、農家同士で得た情報を絶えず学びながら、自らの肉体を使って労作する。太陽の光でピカピカに輝く彼らの表情を見ながら、農的営みは、人間を最も人間たらしめるものだと思った。彼らは、ひと粒の種が、何千倍、何万倍に増えるいのちの仕組とその不思議を知っている。いのちは繊細であっても、やわではない。ほんのわずかでも可能性があれば、生きる方向へと向かう。日々、そのいのちを相手にしているお百姓さんたちもまさに同じだ。現代社会が作り出した経済やルール、汚染や破壊があっても、その隙間から根を伸ばし、利用できるものを利用し、新たな発想を生み、変化し続ける。強さと賢さはさらに増していく。タネは、長い歳月をかけて更新されてきた農民の努力の結集であり、独占するのではなく、共有していくことが、行く行く危機回避につながるという。同様に、お百姓さんひとりひとりの肉体に、何世代にもわたり試行錯誤を繰り返しながら引き継がれてきた農民の記憶や技術、哲学が宿っている。柴田監督の開かれた知と情熱は、個々のお百姓さんに蓄えられてきた膨大な叡智にアクセスすることを試みた。「批判」「対立構造」「問題解決」などという安易な提示に慣れきっている私たちに、この世界は、もっともっと複雑で奥深く、それを理解し創意工夫するお百姓さんの喜びや面白さを伝える。日本の農業の厳しい現状を想像しつつも、ひとりひとりの姿を見ていたら力が湧いてきた。百姓国の「知」の扉は、これからの私たちの厳しくとも陽の射す明るい道へ続いていることを確信した。纐纈あや(映画監督:ある精肉店のはなし、祝の島)

シネまるむすび 大地と農の再生ドキュメンタリー特集 開催概要

(上映時間)

土曜・日曜・月曜 13時/17時上映(上映30分前開場)

金曜 13時/19時上映(上映30分前開場)

(料金)

○当日 一般1800円/高大学生1500円/小中学生1000円(+ワンドリンクチケット500円)※初めてご来店の方は入会登録費500円が別途かかります。ご入会の際、会員証とシネマカードをお渡しします。

○特別鑑賞券 全作品を鑑賞できる「お年玉通し券」を、1月6日から16日の「君の根は。」上映期間中に限り発売します。一般8000円、/高大学生7000円(ドリンクチケット4枚を含みます)

○会場 円◎結/シネまるむすび 岡山県総社市東阿曽1296(無料駐車場住所)※駐車場は県道沿いの「空地」です。駐車場より誘導看板にて徒歩2分。

ご予約について

シネまるむすびは予約制です。ご予約で満席になった段階で受付を締め切ります。当日分については空席がある場合にのみご案内いたします。ご予約はメールにてお申込ください。お申込の際「ご希望の作品と上映日時、お名前、電話番号、人数」をお書きの上でお申込ください。折り返し確認のメールをお送りします。

ご予約はこちらから

marumusubi.1@gmail.com

シネまるむすびについて

円◎結は、田んぼと畑に囲まれた築80年の古民家を活用した会員制のアートハウス。円◎結の運営するミニシアターがシネまるむすびです。100インチ高反射スクリーン、高品位5.1chサラウンド、リクライニングチェア、ウイルス除去エアコン、ラウンジスペース、ドリンクバー、無料駐車場(20台)を完備。会員制の大人の隠れ家として、1000名の会員様に向けて良質なエンターテイメントを提供しています。

シアタールーム座席数13席(写真左)、ラウンジ完備(写真中央)、外観(写真右)

ご案内

上映作品の詳細、作品に関連した「同時開催イベント」については、フェイスブックページ(イベントページ)にて随時ご案内いたします。

岡山県総社市東阿曽1296(無料駐車場住所)090-8110-6987
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marumusubi 円◎結
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画像を使用した作成者: lovelyday12 - "hand holding young tree for planting. concept eco earth day"