適切なスポーツブラで女性ランナーの記録が上がることが判明した。正しいブラを着用することにより、姿勢や走るスタイルが向上し１マイル（１．６０９キロ）ごとに３０秒以上早く走ることが可能となり、マラソンの記録も１５分ほど縮まるという。
運動中に胸の痛みを覚えた経験のある女性は４分の３にも上り、ジョギングなどのエクササイズには大きな障壁となることが知られている。
特に間違ったブラを着用した場合、上半身と骨盤の可動域が狭まり、左右の回転も制限、走行中に胸の痛みを最小限にすることに気を取られ、運動効率が悪くなるという。
メンフィス大学のダグラス・パウエル博士はこう説明する。「今回の研究は胸のサポートは胸の動きに影響を与えるだけでなく、その代償は身体全体に及ぶということです」「その代償はランニングのパフォーマンスを低下させ、けがのリスクも上がり、腰や胸に慢性の痛みを発症させる可能性があるのです」「過去５０年間、ブラのデザインにおける進化は限定的なものでした」
さらに「これまでの研究と合わせて、我々の研究はスポーツブラはアパレルとしてだけでなく、けがのリスクを下げるスポーツ用品として、女性の健康に一役を担うものとして開発されるべきであることを示しています」と話した。
