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全国高校駅伝の女子は25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に5区間21・0975キロのコースであり、仙台育英(宮城)が1時間7分51秒で2位に入った。
過去5年間で優勝3回、3位2回の安定感を今年も示した。就任11年目の釜石慶太監督は「今年は速さよりも強さ」をテーマに掲げて選手を育て、今大会もアンカーで逆転されて連覇こそならなかったものの、2位と存在感を見せた。
3位に終わった年は、主力選手がけがの影響で出場できなかったり、本調子ではなかったりした。今季、釜石監督が繰り返し説いたのは、けがをしない体作りだ。選手たちは例年よりも体操やストレッチ、ペアでのマッサージの時間を多く取り、故障の予防に努めてきた。結果、多くの選手が順調に練習を積めたという。
釜石監督は今季、各選手の将来も見越して3000メートルではなく5000メートルを走れる脚作りを重視したという。5000メートルを15分34秒台で走る杉森心音(ここね)主将(3年)を筆頭に、16分10秒台の選手が3人育ち、釜石監督は「選手層は過去一番」と自信を持って臨んだ。
静岡出身の杉森主将をはじめ、有力選手が全国から集まる。釜石監督は各選手の疲労度や体の痛みの有無などについて、スマートフォンのアプリを通じて毎晩把握し、翌日の練習メニューで各選手の余裕度に応じて微妙にアレンジを加えるなど細やかな配慮を欠かさない。体重管理は選手に任せるなど、自主性を重んじた指導も重視してきた。(記録は速報値)【伝田賢史】
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