陸上=ボストン・マラソン女子参加50周年、1万人超が疾走

陸上=ボストン・マラソン女子参加50周年、1万人超が疾走
 ボストン・マラソンは18日、米マサチューセッツ州ボストンで開催。今年の大会で女子の部が発足してから50年を迎えた。写真は過去の同大会に参加した女性たち(2022年 ロイター)
[ボストン 18日 ロイター] - ボストン・マラソンは18日、米マサチューセッツ州ボストンで開催。今年の大会で女子の部が発足してから50年を迎えた。
ボストン・マラソンは1897年に第1回大会が行われたが、女子の参加が初めて公式に認められたのは1972年。60年代の女子選手らは草むらに隠れて、こっそりレースに参加していたという。
72年のレースに参加した女子選手はわずか8人だったが、18日に行われたレースには1万2000人以上の女子選手が参加した。
72年大会に参加した女子選手の1人で、18日の女子レースで公式スターターを務めたバル・ロゴシェスケさんは「あれほどの少人数が今日、約1万4000人にも増えるなんて想像もできなかった。女性により多くの機会がもたらされ、それが生かされていることがとてもうれしい」と話した。
72年の女子の部ではニーナ・クシックさんが3時間10分26秒のタイムで優勝。18日のレースはペレス・ジェプチルチル(ケニア)が2時間21分1秒で制した。
2018年大会で優勝したデジリー・リンデン(米国)は過去の女子選手について、「彼女たちが数々の壁を壊してきてくれたからこそ、私たちは自由に参加することができる」と、先駆者たちへの感謝を述べた。

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