まさかの〝自虐ネタ〟だった。日本陸連は31日、都内で「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」シリーズ1の表彰式を行い、男女初代王者の鈴木健吾(26=富士通)、一山麻緒(24=ワコール)ら選手6人が出席。優勝者には賞金600万円、2位に300万円、3位に100万円が贈られた。

 表彰後は陸連ロードランニングコミッションの瀬古俊彦リーダー(65)と河野匡ディレクター(61)が、選手らとJMC対象の大会を振り返り、マラソンについて語り合う「トークステージ」が設けられていた。

 冒頭、河野氏は「最近、60歳からのユーチューバーということで、私と瀬古リーダーで(陸連のチャンネルで)JMCの動画に出ていたけど、なかなか(再生回数が)伸びないですよね。コアな人は見てくれるんですけど」と〝自虐〟発言。意外過ぎる先制パンチは関係者の笑いを誘った。

 会場の雰囲気が和やかになったかと思いきや、その矛先は選手に向かい「選手は見ましたか。松田(瑞生=ダイハツ)さんは見た?」と河野氏。これには松田も「見たことないです…」と返すしかなかった。

 マラソン界をもっと盛り上げたい河野氏は「(反応が今一つなのは)これは賞金が少ないことが理由ですよね」と分析。瀬古氏も「もうちょっと(金額を)上げてもいいかなと思うけど…」と話したが、現時点では精いっぱいの金額のようだ。

 一方、600万円をゲットした一山は「うれしいです」とニッコリ。それでも河野氏に「もしも金額が増えるとすれば?」と問われると「増やしていただけるなら、(過去に)2時間22分を切ったら1000万円というのがあったので、それぐらいもらえたらうれしいです」と、将来的な〝増額〟に期待した。