華麗に進化中!ビリー・アイリッシュのBESTファッションアルバム
12月18日で20歳!バースデーを記念して、ストリートもエレガントも自在に行き来する着こなしをおさらい。
常に揺るぎない自己主張の表れである、ビリー・アイリッシュのファッション。ビッグメゾンのロゴで埋め尽くされた衣装はブランドへのラブレターであり、クローンだらけの業界における個性的な表現でもある。彼女のスタイルを振り返ってみれば、モード界を牽引しているのは明らか。
グラミー賞を7回受賞し、ギネス世界記録を持ち、『タイム』誌の「次世代の100人」にも選ばれている彼女のキャリアは、20歳前にして史上最高の地位へとのぼりつめている。
ビリーのスタイルの特徴は、大胆なスニーカーやストリートウェア、アニメに影響を受けたもの、そしてダボダボのオーバーサイズなど。「グッチ」に「シャネル」、「ルイ・ヴィトン」、「バーバリー」といったラグジュアリーブランドも、この若きスターにこぞって衣装を提供している。
以前出演した「カルバン・クライン」の広告映像で、ビリーはこう語っている。「私が大きくてダボダボの服を着ている理由は、世間に自分のすべてをさらけ出したくないから。洋服の中にある私の体を見たことがないんだから、『スリムだ』『スリムじゃない』とか、『お尻が小さい』『大きい』とか、誰もそんな意見を言うことはできない。だって誰も知らないんだから」
そのいっぽうで、ビリーは自分と異なる服を選ぶ人たちを否定しているわけではないということも表明している。彼女はシンプルに、自分が幸せになれるものを身につけているだけで、他の人も自由にそうしてほしいと願っている。ビリーは「私を支持してくれている人たちの間で、(私と同じような服装をしたくない)人々を批判するような、奇妙な事態が起きていることは受け入れ難い」とも話している。
2021年の初め、ビリーは英『ヴォーグ』の表紙でこれまでとはまったく違う新たな美を披露し、次のステージへと歩みを進めた。インタビューのなかで、彼女はこう答えている。「突然、肌を見せたいと思ったら、偽善者、単純、尻軽、ふしだら、などと非難されるけど、もしそうなら私は誇りに思う。私も他の女の子たちも、みんなビッチだって言いたいのよね?だったら、私たちはそれを逆手にとって力をつけていきたい。体を見せること、肌を見せること(あるいは見せないこと)が、女性に敬意を払わない理由になってはいけないのだから」
彼女の美への意識も服と同等に高く、虹色のヘアカラーに鮮やかな衣装を合わせたり、プラチナブロンドのシャギーボブに挑戦したりするなど、自分自身で自由に実験している。また、黒やネオンカラー、ブランドのロゴを描いたものなど、大胆なネイルにも挑戦中。
確固たるアイデンティティを持ち、業界が女性アーティストに期待する容姿や行動を自身に強要しない。だからこそ私たちは、ビリーの信念を常に尊敬している。
そんなビリーの20歳の誕生日を祝して、彼女が最高に勇敢なファッションに身を包んだ瞬間をプレイバック。
Translation: Masayo Fukaya From COSMOPOLITAN UK
2021年12月
ご長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のホストを務めたビリー。「シモーネ・ロシャ」のドリーミーなドレスの装いを“クラブに行くサンタの妻”と表現した。
2021年12月
LAで行われた『ヴァラエティ』誌主催のイベントには、「エルエーロックス」のワインレッドのカスタムジャケット&トップ&パンツをまとって登場。超ビッグなボリューム感が新鮮。
2021年11月
「グッチ」主催のアートと映画のイベントには、全身「グッチ」でお目見え。透け感とフェイクファーでエレガントかつグラマラスに。
2021年10月
グッチの“少女マンガ”ニットで、トーク番組のゲストとして登場。インパクト大な美少女モチーフが、ビリーの唯一無二のキャラを引き立てる。
2021年9月
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のワールドプレミアにも、「グッチ」のフルルックでお出まし。ジュエリーももちろん「グッチ」のもの。
2021年9月
アメリカのアイコン、マリリン・モンローにインスパイアされた「オスカー・デ・ラ・レンタ」のプリンセス風ドレスを着用し、METガラに登場。
ヴィーガンで動物愛護活動家でもあるビリーは、同ブランドが毛皮の使用を止めることを条件に、このドレスの着用に同意したそう。
2021年3月
グラミー賞のレッドカーペットには、トラが描かれたグッチでフルスタイリング。