景気一致指数9月は-0.7ポイント、4カ月ぶりマイナス 生産など悪化

景気一致指数9月は-0.7ポイント、4カ月ぶりマイナス 生産など悪化
 11月8日、内閣府が8日公表した9月の景気動向指数速報(2015年=100)は、足元の景況感を示す一致指数が前月比0.7ポイント低下の101.1となり4カ月ぶりのマイナスとなった。写真は都内で2019年10月撮影(2022年 ロイター/Peter Cziborra)
[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日公表した9月の景気動向指数速報(2015年=100)は、足元の景況感を示す一致指数が前月比0.7ポイント低下の101.1で、4カ月ぶりのマイナスとなった。自動車部品や化学、プラスチック加工などの生産・出荷が落ち込んだのが響いた。
一致指数を構成する投資財出荷指数や鉱工業生産指数が悪化。商業販売額も小売りは改善したが、卸売りが悪化した。
<電子部品在庫増で先行指数悪化>
先行指数は前月比3.9ポイント低下の97.4で、2カ月ぶりのマイナス。自動車や電子部品、液晶パネルの在庫増で、最終需要財在庫率指数や鉱工業用生産財在庫率指数が悪化した。物価高で消費者態度指数も悪化した。
これらの指数から機械的に決まる基調判断は8カ月連続で「改善を示している」との表現となった。一致指数の3カ月移動平均が前月差でプラスにとどまっていることなどが理由。
遅行指数は前月比横ばいの98.9だった。法人税収入が悪化したが、最終需要財の在庫が押し上げた。
*内容を追加して再送します。

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