ニーム

ニームは、遠い昔より日常生活に役立つハーブの1種として広範囲に利用されてきました。 ニームの木には、葉、樹皮、花、種子、枝にいたるまで、多くの種類のアミノ酸や必須アミノ酸が含まれており、 強力な薬効効果があることから、インドやバングラデシュでは、ニームは「村の薬局」とも言われて病気の際に常用されています。 原産地のインドでは、医者のいない遠い昔から現在にいたるまで、健康茶として親しまれているのです。 そして特に、 高血圧の気になる方、 高血糖の気になる方、 コレステロールの気になる方、 不眠症でお悩みの方などが飲用されています。 最初は苦味が気になりますが、慣れてくるとそれがやみつきになり、甘味も 感じるようになりますので、継続的な飲用をお薦めいたします。


■「ニーム」とは?

『ニーム』とは、インド、バングラデシュ、パキスタン、ネパールなど南アジア一帯に生育している熱帯常緑樹です。 数千年も昔から、「ニーム」の木には、葉、樹皮、花、種子、枝にいたるまで、強力な薬効効果があることが知られており、 インドやバングラデシュでは「ニーム」は「村の薬局」とも言われて病気の際に常用されてきました。 「ニーム」の葉をゆがいた湯で傷を洗ったり、皮膚の疾患に塗布したり、貧しい村人たちを含めてあらゆる階層の人々の健康を手助けしてきたのです。 また、「ニーム」の小枝は歯ブラシとして活用されたり、石鹸、歯磨き粉などにも「ニーム」が使用されています。 さらに、おなかの調子を整えるために葉を刻んだものをご飯に混ぜて食べることも、普通に行われています。


●ニームの薬効

インドには膨大な数のハーブがあり、アーユルヴェーダと呼ばれる医学により、 疾患や病気を治す薬剤としてさまざまなハーブが利用されていますが、 その中でも「ニーム」はどのハーブよりも病気に対する抵抗力や正しい体内バランスを取り戻すのに有効であると考えられています。

「ニーム」には、抗ウイルス、抗菌という特性とともに、免疫賦活剤としての働きがあると言われており、 「ニーム-忌虫効果で無農薬を可能にするインドセンダン」(フレグランスジャーナル社出版)は、 皮膚疾患の項目で、乾癬、尋常性白斑、湿疹、しわ、にきび、乾皮症、フケ、頭皮のかゆみ、 皮膚潰瘍、イボなどの疾患を挙げており、それぞれの疾患に「ニーム」がどのように作用するかを説明しています。 また、「ニーム」は切り傷や擦り傷、やけど、水疱瘡、オムツかぶれなどにも有効であると考えられており、アトピーにも効果があるようです。 さらに、「ニーム」には「忌虫効果」があり、インドの人々は、その葉を寝床、本、穀物入れ、食器棚、衣類ダンスなどに入れておきます。

現在、南アジア以外では、「ニーム」を使用した製品はそれほど普及していませんが、 アメリカやカナダには、ニームチンキ、練り歯磨き、うがい薬、石鹸、シャンプー、 クリームとローション、粉末状のニームの葉、薬、忌虫剤などとして製品化している会社もあるようです。