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「機能性表示食品」訴訟の第5回弁論開く

 消費者庁を相手取り、機能性表示食品に関する報告書の開示を求めた訴訟の第5回弁論が12日午前、東京地裁で行われた。現在、準備書面のやり取りが続いている。

 原告は、消費者問題専門家の佐野真理子氏。消費者庁の「機能性表示食品に係る機能性関与成分に関する検証事業」報告書の開示を求めている。

 検証事業では、機能性表示食品146件を対象に、機能性関与成分の定性分析や定量分析の再現性を検証。また、機能性関与成分量が表示値のとおりかどうかを調べた。消費者庁はこれまでに、消費者委員会などで報告書の概要を説明したが、製品名や機能性関与成分名といった詳細は非開示とされてきた。

 原告は消費者の商品選択の観点から、報告書で記載された「機能性表示食品の名称」「機能性関与成分の名称」「検証結果」などの開示を求めている。

 これに対して被告は、機能性関与成分名や製品名などは、情報公開法で規定する「会社の正当な利益を害する場合」に該当するなどと反論しているとみられる。

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