5月6日のチャールズ3世国王とカミラ王妃の戴冠式を間近に控え、関連イベントで姿を見られるかもしれない、イギリス王位継承権を持つロイヤルキッズたちに注目が集まっている。戴冠式で重要な役を任されると言われている未来の英国王ジョージ王子ほかウィリアム皇太子夫妻の子どもたちから、最近になって王子・王女の称号を得たメーガン妃&ヘンリー王子の2人の子ども、年少のエリザベス女王の孫・ひ孫たち、ベアトリス王女の継子ら番外まで、その顔ぶれを王位継承順に見てみよう。
ジョージ王子
王位継承第2位
ウィリアム皇太子&キャサリン妃の第1子・長男で、将来イギリス王位を継ぐことが期待されているジョージ王子。誕生は2013年7月で今年10歳になるが、ウィリアム皇太子はジョージ王子が7歳の誕生日を迎えた時に、将来はイギリス国王になること、「奉仕と義務」の生活がどんなものであるかを詳しく息子に話したと言われている。
チャールズ国王の戴冠式では国王の孫で王位継承者であるジョージ王子が特別な役割を果たすのでは?と噂されている。しかしウィリアム皇太子&キャサリン妃はこのことがシャイな性格で知られるジョージ王子に大きな負担になるのではないかと心配しているらしく、現在王室内では議論が紛糾しているそう。
ルイ王子
王位継承第4位
2018年4月に誕生したウィリアム皇太子&キャサリン妃の愛され末っ子ルイ王子。戴冠式前の4月23日に5歳を迎える。王位継承順位は姉シャーロット王女の一つ下で第4位。ルイ王子は2013年王位継承法改正により、王位継承順位が姉を抜かない英王室の直系王族のなかで初めての王子となった。
まだ4歳という年齢もあり、5月の戴冠式への出席は疑問視されていたが、先日英紙タイムズが入手したリハーサル資料によると、兄ジョージ王子や姉シャーロット王女と一緒にルイ王子も出席、その後のパレードにも参加する予定であることが明らかになった。バルコニーやロイヤルボックス、馬車パレードに登場した昨年のプラチナジュビリーでは終始愛らしい仕草を見せてくれたルイ王子には、今回の戴冠式でも期待。
アーチー王子
王位継承第6位
英国王室の“台風の目”、メーガン妃&ヘンリー王子を両親に持つアーチー王子。一家は2020年の王室離脱でイギリスを離れ、今はLAのモンテシートにある邸宅で暮らしている。
チャールズ国王の次男で王位継承第5位のヘンリー王子と元ハリウッド女優のメーガン妃のもとに第1子として2019年に生まれてきた際には、いかなる称号も持たなかったが、チャールズ国王の即位により「王子」の称号、「殿下(His Royal Highness)」の敬称を使う権利を獲得。先日、4歳を目前にして「アーチー王子」を名乗ることになった。
自身の誕生日と同日に行われるチャールズ国王の戴冠式には現在のところ招待されていないが、出欠の返事を保留しているヘンリー王子&メーガン妃は、子どもたちも揃って招待することを求めているとか。ひょっとしたら、当日4歳になったアーチー王子の姿が見れるかもしれない。
リリベット王女
王位継承第7位
兄アーチー王子同様に、戴冠式へ出席するかどうかで騒がれているのが、メーガン妃&ヘンリー王子の第2子リリベット王女2歳。兄と同じで称号を持たずに生まれてきたが、誕生から21カ月後となる今年3月8日にLAモンテシートの自宅で洗礼式が行われ(王室メンバーたちは揃って欠席)、「リリベット王女」と名乗ることを両親が発表。追って英王室のHPの表記も変更された。
シエナ・マペッリ・モッツィ
王位継承第10位
アンドルー王子の長女ベアトリス王女と、その夫エドアルド・マペッリ・モッツィの間に2021年9月に誕生したシエナ、1歳半。
ベアトリス王女は公務をこなすワーキング・ロイヤルではなく、より私人に近い生活をしておりシエナの写真も非公表。父エドアルドがイタリア貴族の出身のため、彼女は将来「貴婦人(Nobile Donna)」の称号を持つことが決まっているそう。
オーガスト・ブルックスバンク
王位継承第12位
アンドルー王子の次女ユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクの息子オーガスト。2歳の彼は家族の中では「オーギー(Augie)」のあだ名で呼ばれている。
姉と同じくワーキング・ロイヤルではないユージェニー王女だが、王室メンバーの中で珍しく個人のインスタグラム公式アカウントを持つ一人で、彼女のフィードにはオーガストも時々登場している。最近の投稿では、オーガストがはとこのアーチー王子やリリベット王女とそっくりだと話題に。ユージェニー王女一家はアメリカ移住を検討している、というニュースも流れており、将来はそっくりなはとこ同士で仲良く遊ぶ姿が見れるかもしれない。
1月にユージェニー王女は第2子の妊娠を発表しており、今年中にオーガストはお兄ちゃんになる予定だ。
ウェセックス伯爵ジェームズ
王位継承第14位
アーチー王子やリリベット王女同様に王子・王女の称号や、殿下(His / Her Royal Highness)の敬称を使用する権利がありながら、それを行使していないのは故エリザベス女王の三男エドワード王子とソフィー妃の子どもたちだ。
15歳のウェセックス伯爵ジェームズは、エドワード王子とソフィー妃の長男でエリザベス女王の最年少の孫となる。これまで儀礼的称号として「セヴァーン子爵」が使用されていたが、3月10日に父エドワード王子がエディンバラ公爵に叙されたことから、彼は15歳で伯爵位を受け継ぎ、ウェセックス伯爵となった。
ヘンリー王子&メーガン妃の王室脱退で両親がワーキング・ロイヤルとしてより多くの公務を担うようになったため、息子であるジェームズの姿を目にする機会も増えている。パパ、エドワード王子似のふんわり優しい目元のイケメンに成長していて人気が出そうな予感!
レディ・ルイーズ・ウィンザー
王位継承第15位
王室のイメージアップにつながると期待が寄せられているヤング・ロイヤルがウェセックス伯爵ジェームズの姉で、故エリザベス女王のお気に入りとして知られたレディ・ルイーズ・ウィンザー。
現在18歳で、昨年9月から大学生になった彼女は、故エリザベス女王の孫でありながら園芸店でのバイトを経験したり、母のお下がりも取り入れた控えめで上品なお嬢様ファッションを披露したり、英国王室の伝統とも言える馬術でその腕を見せたりと、ともかく好感度しかない!
ジェームズ同様、両親の意向により生まれながら「王女」の称号も、「殿下(Her Royal Highness)」の敬称も持たず、自分の意志で決められるようになった18歳の今日も使用していない。ちなみに、弟ジェームズより年上だけど継承順位が低いのは、きょうだいとも2013年の王位継承法改正が定めた2011年10月28日より以前に生まれているから。
サバンナ・フィリップス
王位継承第18位
故エリザベス女王の最年長のひ孫であるサバンナ・フィリップス。アン王女を祖母に、ピーター・フィリップスと元妻オータムの間に長女として2010年に誕生した。
アン王女は現役のワーキング・ロイヤルだが、その子孫は称号を持たず、公務にも携わっていないため、姿が確認できるのは王室の家族としての行事や節目となる大きなイベント、馬術イベントなどの時だけ。昨年は、フィリップ王配の追悼式典やエリザベス女王のプラチナジュビリー、そして国中が悲しみに包まれたエリザベス女王の葬儀など、イギリス王室にとって節目となる年で、サバンナたちアン王女の孫は何度も登場の機会があったが、チャールズ国王に代替わりしたため、今後は変化があるかも。
12歳のサバンナはロイヤルキッズたちの中ではお姉さん的存在で、子どもたちが緊張したり退屈したりする公式行事では場をなごませるムードメーカーとして活躍。ジョージ王子はサバンナを崇拝している、とか。
アイラ・フィリップス
王位継承第19位
スコットランド語で“island=島”を意味する、ちょっぴり変わった名前を持つ、サバンナの1歳3カ月違いの妹アイラ・フィリップス。現在サバンナ同様、アン王女の孫で称号などは持たない。姉サバンナや、後述のいとこのミア&レナと仲良くじゃれ合う姿がよくカメラで捉えられている。
ミア・ティンダル
王位継承第21位
アン王女の娘ザラとその夫マイク・ティンダルの長女ミア・ティンダルは今年1月で9歳になった。
馬術競技選手でロンドンオリンピック銀メダリストの母ザラと、元ラグビー・イングランド代表のキャプテンを務めた父マイクを両親に持つミアはスポーツが大好き。中でもラグビーに熱心で、毎週末地元のクラブで妹レナと一緒にトレーニングを受けているそう。
レナ・ティンダル
王位継承第22位
今年の6月で5歳になる、ミアの妹レナ・ティンダル。2019年3月に行われた彼女の洗礼式にはヘンリー王子&メーガン妃が出席しており、ヘンリー王子はレナの名付け親だとの噂も。ザラ&マイク・ティンダル夫妻はヘンリー王子と仲が良いことで知られているため納得だ。
昨年6月のプラチナジュビリーで公式行事デビューして、シャーロット王女やジョージ王子らとおしゃべりしたり、一緒にイベントプログラムを眺める様子などが目撃された。年末にサンドリンガムで行われた毎年恒例の王室のクリスマス礼拝にも出席(写真)。2017年にいとこのアイラが着ていた赤いコートのお下がりで登場し、そのキュートな様子にロイヤルファンは大喜び!
ルーカス・ティンダル
王位継承第23位
エリザベス女王のひ孫たちの中で王位継承順位が最も低いのは、ザラ&マイク・ティンダル夫妻の末っ子ルーカス。現在王室の公式HPに掲載されている王位継承順位のリストでも彼が末尾となっている(実際には、英国王位継承権者のリストはこの後にもずっと続いており、その数は5000人以上、という説も)。
2021年3月生まれで2歳になったばかりのルーカスが初めてその姿を公に見せたのは昨年4月で、ノーフォークで行われた馬術競技大会に出場する母ザラを応援。同年8月にガットクーム・パークで行われた馬術競技大会「フェスティバル・オブ・ブリティッシュ・イベンティング」にもきょうだいと一緒に出席し、馬と触れ合ったり、姉らと一緒に遊ぶ姿(写真)がキャッチされている。
【番外】ベアトリス王女の継子ウルフィー
イギリス王位継承とは関係ないけど、あわせて注目したいのがベアトリス王女の義理の息子ウルフィー。正式な名前はクリストファー・ウルフ・マペッリ・モッツィで、ベアトリス王女の夫エドアルドが元パートナー、ダラ・ファンとの間に2016年にもうけた子どもだ。
ベアトリス王女とエドアルドが結婚後、ウルフィーが初めて公の場に姿を現したのは、昨年6月に行われた故エリザベス女王のプラチナジュビリー。ベアトリス王女らと一緒にロイヤルボックス席でパレード「プラチナ・ジュビリー・パジェント」を鑑賞した。ウルフィーは同年12月のサンドリンガムでの王室のクリスマス礼拝にも参加している。
【番外】カミラ王妃の孫たち5人
さらに、5月のチャールズ国王の戴冠式で重要な役割を果たすとされ、にわかに注目が集まっているのが、普段全く公の場に姿を現さない、カミラ王妃の血の繋がった5人の孫たち。
ご存じの通り、カミラ王妃とチャールズ国王は再婚同士で、カミラ王妃は元夫アンドリュー・パーカー=ボウルズとの間に2人の子どもをもうけており、息子トムにはローラ、フレディの2人、娘ローラにはエリザと、双子ルイス&ガスと3人の子どもがいる。
写真は2011年、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の時にフラワーガールの1人としてバルコニーセレモニーにも登場したエリザ。当時はまだたったの3歳だけど、今は15歳。戴冠式ではカミラ王妃の他の4人の孫たちと一緒に、王妃を聖油で清める儀式のときの天蓋を持つ役割を果たす予定だ。どんな姿を見せてくれるのか今から楽しみ!
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