レノファ山口FC

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PREVIEW

戦力融合のレノファが魅せる夏の維新劇場

高まる攻撃クオリティーで今節こそ複数得点へ!

 

 

前節はメンバーを6人変更して試合に臨んだレノファ山口FC。
もったいない2失点を喫してしまったものの、レノファがボールを持てる時間は長く、14.沼田圭悟のフィードにうまく20.河野孝汰が飛びついてヘディングシュートを放ったり、初先発となった40.平瀬大のクロスボールから9.皆川佑介がゴールを狙ったりした。

大きな展開が増えていた中で、しっかりとボールを動かしてチャンスを作り出したのは収穫と言えよう。
特に試合の進展とともにトップ下の10.池上丈二が縦横に動いてボールに関わるようになり、地上戦でボールを動かすことに成功した。

 

相手陣地でボールを動かすという意味では27.成岡輝瑠の加入は非常に頼もしい。
昨シーズンも後半戦をレノファでプレーしていただけに、池上、河野などとの連係に不安はない。早ければ今節からピッチに立ち、彼のアイデアが生きるスルーパスや逆サイドへの展開、自らのシュートなどで攻撃に厚みを持たせてくれそうだ。

「清水戦は上からフルで見ていたが、逆サイドを使う意識とか、ピッチを大きく使う攻撃というのが目を引いた。後ろから選手が湧いて出てくるようなアグレッシブさもあった。どんどんコンディションを上げてチームに貢献できるようにしていきたい」

 

今週の練習後に成岡はそう意気込みを語ったほか、「過去は過去。今の評価は今しかできない。また新たにチャレンジしたい」とも述べ、昨年を知っているからといって慢心せず、成長を目指す覚悟も示した。

 

そうした状況で行われる今節はヴァンフォーレ甲府との対戦が組まれた。相手のフォーメーションは6月11日の前回対戦と同じ4-2-3-1。このフォーメーションはレノファが直近2試合で戦った清水、徳島とも同じだ。試合内容は徐々に良くなってきており、最近の試合で得た経験を活かせば勝利に近づけられそうだ。

 

目下の課題は両ゴール前の質に凝縮される。フアン・エスナイデル監督は徳島戦を「ゲームを支配でき、チャンスもあった」と振り返り、「シュートチャンスの決定率が低かった。相手のチャンスは少なかったと思うが、彼らはそれを決めて、我々は決められなかった。サッカーは決定率の差が出る」と話す。

 

ただ決定率を上げる作業をFW頼みにしていてはならず、チャンスの回数と質の向上が不可欠だ。
甲府は整理された守備ブロックを敷いており、チャンスの増強は簡単ではないが、それでもレノファが優位に立てる場所はある。例えば遅攻時のボランチとセンターバックの間、速攻に転じた時のサイドバックの背後などは十分に使えるスペースになるだろう。ハイプレスからのショートカウンターも有効な攻撃パターンの一つに挙げられる。

 

中央重心のビルドアップをすれば成岡や池上、サイドのスピードで優位性を出すなら11.田中稔也、16.吉岡雅和などがキーマンになる。彼らを生かして質の高いチャンスメークができれば、レノファが誇るFW陣が本領発揮でゴールを仕留めるだけだ。今節は周南市サンクスデーでもあり、「流れを自分が変えるという強い気持ちを持って勝利につながるように頑張っていく」と語る同市出身の20.河野孝汰のゴールに期待が懸かる。

もちろん守備面でも高い緊張感を持続させる必要がある。
攻めるべきゴールの前、守るべきゴールの前の質にとことんこだわり、今節こそは複数得点と無失点で90分間を戦い抜こう。毎試合が決勝戦のようなゲームが続くシーズン後半戦。夏のきらめきを宿すユニフォームに身を包み、ゴールラッシュで勝点3へ! 夏休み最後の熱い一戦がまもなく開演を迎える。

 

PICK UP

ゴールに情熱を捧げる

スピード武器のストライカー

 

ブラジルから東欧、中東などに渡ってプレーしてきたシルビオ・ジュニオール。昨年から今夏まではインドネシアリーグで得点を重ね、その活躍を引っ提げて日本のJリーグに到達した。

 

持ち味はジュニオール自身が語る「スピード」と攻守への献身性だ。決して世界のトップを走るリーグでプレーしてきていたわけではないが、現代のFWに求められるプレーを惜しみなく表現し、戦術的なサッカーを志向するJリーグにもフィットしてきている。

 

第28節ジェフユナイテッド千葉戦で初舞台に立つと、第29節大分トリニータ戦ではPKから初ゴールをマーク。「スピードや仕掛けるところは自分の特徴。そのままゴールまで持っていきたかったが、得点を決めることができたのは嬉しい。だけど、やっぱり勝利が欲しかった」と振り返るが、存在感を十分に示した。

相手のマークから逃れるのも上手く、クロスを上げる16.吉岡雅和は「クロスの入り方は本当に上手い」と言い、11.田中稔也は「ボールの収まりが良いFW。周りも見えている」と話す。ゴールは1点にとどまっているものの、味方との連係は日を追うごとに深まってきている。

 

上述したように献身性も持ち味だ。2トップを組む選手とは守備面でも多くのプレーを確認し、相手の嫌がるファーストディフェンスを心掛ける。

 

「攻撃の部分ではお互いにフィーリングを合わせていくが、FW同士でよく話すのはマークやディフェンスの部分。そこでのコミュニケーションを取ることが多い」

 

前節は「メンバーが大きく変わって難しい部分もあった」が2トップを組んだ20.河野孝汰とは守備面から意識を合わせ、相手のチャンスの芽を摘もうと奮闘。45分間の出場になってしまったものの、良い守備から良い攻撃という原則に力を注いだ。

 

攻守で頼もしいジュニオールだが、あえて心配事を言うなら天気かもしれない。
日本の夏は、ブラジルとも、インドネシアとも違う部分があるだろう。練習後のジュニオールに「日本は蒸し暑くないか?」と問うと、通訳の斉藤レアンドロ悠輔さんが「僕らが感じるのと一緒ですよ」と注釈を付けて、こうFWの言葉を訳してくれた。

 

「風があると吹き抜けてくれるので湿度は感じないが、風がないと暑さと湿度のダブルパンチ。だいぶきつい。でも、日本の生活には慣れてきて、時差ボケや疲れもない。自分の街のように感じているよ」

 

我が街のように感じている山口で今のジュニオールが目指す目標はただ一つ。彼自身とチーム、サポーターのみなが渇望する「勝利」だ。

 

「残り試合の目標は勝つこと。極力たくさんの勝点をレノファに持ち帰るということしか考えていない。監督の戦術に従ってプレーしていくことがメインにはあるが、その中で自分としてはチャンスを全部決め切りたい」

 

再び勝つべき試合のホイッスルが鳴る。

スピードを発揮するストライカーは、己の脚が放つシュートに情熱を捧げ、レノファを上昇に導いてみせる。

 

予想フォーメーション

前回対戦ハイライト

スタッツ

2023年8月22日現在

jstats

ヴァンフォーレ甲府 PREVIEW

タレント豊富な甲府

前線に築く起点とサイド攻撃に警戒を

 

ヴァンフォーレ甲府は攻守両面に大きな役割を果たしてきたサイドバックの須貝英大が7月末にJ1鹿島アントラーズに移籍した。須貝の抜けた穴は大きなものには違いないが、ACLも控える甲府は夏に積極的に戦力を補強している。

 

新戦力は、左ウイングに長崎でプレーしていたクリスティアーノ(背番号30)、ボランチに甲府でのプレー経験がある中村亮太朗(背番号71)、右サイドバックに須貝の背番号2を引き継いだ松田陸(背番号2)、GKにニュージーランド出身の長身マイケル・ウッド(背番号31)の4選手で、いずれもJクラブから期限付き移籍で迎え入れた。

 

ただ既存戦力も能力が高く、攻撃のパターンは多彩だ。
特に前線で起点となるピーター・ウタカ(背番号99)、三平和司(背番号9)はワンタッチでボールをさばいたり、ボールを巧みに保持して味方の上がりを待ったりとクレバーに動く。さらに両サイドの長谷川元希(背番号10)、鳥海芳樹(背番号18)はサイドを張るだけではなく、斜めの動きを使って相手守備を翻弄する。

レノファから見ればアンカーの周りに起点を築かれる可能性があり、4.神垣陸へのサポートが重要になりそうだ。
10.池上丈二などインサードハーフを下げるだけではなく、両サイドハーフやセンターバックの連動も怠らないようにしたい。もっともレノファがボールを保持できればリスクは減るため、ボールを持つ時間の伸張もリスク管理の一環でやっていきたい。

 

ヴァンフォーレ甲府 PICK UP PLAYER

松田陸選手(背番号2)

J1経験豊富な甲府の即戦力

守備陣とのマッチアップに注目

 

セレッソ大阪では7年半にわたってプレーし、毎年のように30試合以上に出場してきた。
サイドバックが持つべき才能に欠けるものは何もなく、クロスや縦パスのクオリティーは抜群。守備でもボールホルダーの進路を限定し、奪うべきタイミングで確実に奪取する。

 

今年もリーグ戦9試合、ルヴァン杯5試合に先発出場していたが、夏にヴァンフォーレ甲府への移籍を決断。
前節のジュビロ磐田戦でさっそく先発メンバーに選ばれ、敵陣中央へ鋭くくさびを差し込んだり、オーバーラップしてクロスのチャンスを作ったりした。

 

ほぼフル出場し、自分のプレーの特徴を存分に味方に示した。1試合目でそれができたのは甲府にとっては好材料であり、味方との連係が合ってくる今節はいっそう攻撃に力を割けそうだ。

 

レノファは11.田中稔也、14.沼田圭悟などとのマッチアップが予想される。松田がレノファ陣内に入ってきた場合はクロスボールやスルーパスをフリーで上げさせないようにしたい。ただ深追いするのもリスキーであり、コースや視界を切っていく堅実な守備が求められる。また局面を一発で変えてしまう自陣からの縦パスにも注意が必要だ。

 

もっともJ1リーグ戦216試合に出場してきた選手とのマッチアップは、各選手のレベルアップにもつながるだろう。松田を抑えることはレノファが無失点で試合を進めるには重要だが、高い集中力で挑むことで個々の成長につながるヒントも手にしたい。

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