CO2削減! トヨタと日野が水素燃料電池の大型トラック開発を発表

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  • author 岡本玄介
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CO2削減! トヨタと日野が水素燃料電池の大型トラック開発を発表
Image: TOYOTA

デザインが未来的!

自動車メーカーのトヨタ日野が、2050年までに走行中のCO2排出量を大幅に削減するべく、大型トラックの電動化に着手しています。そこで排気量の多い大型トラックを、燃料電池で走らせる技術を共同開発することになった、と発表しました

使うのは水素

大型トラックは、日本国内の商用車全体で見るとCO2排出量の約60%を占めるのだそうです。ですが大量の荷物を積んだ巨大な車体とを動かし、長距離を運転するためにはパワーが必要。そこで、エネルギー密度の高い水素を使った燃料電池車にすることになりました。

両社の車両技術を合体

このプロジェクトは、ゼロからトラックを作るのではなく既存の「日野プロフィア」に、トヨタの次期「MIRAI」に新開発されるトヨタFCスタックを2基搭載するとのこと。25トンのトラックは、航続距離600kmを目標にこれから開発を進めていきます。

ちょっと古い動画ですが、FCスタックについての説明動画こちらです。

Video: Toyota Global/YouTube

ちなみに「MIRAI」は水素ステーションにて、3分間の水素充填でおよそ650kmを走る車です。大型トラックは400Lという大きなタンクを積んでいたり、複数個あったりと、給油に時間がかかるので補給時間が短縮できるのも強みです。

環境チャレンジ2050

トヨタは2015年に、「トヨタ環境チャレンジ2050」を、日野は2017年に「日野環境チャレンジ2050」を策定し、環境問題に取り組むためCO2を2010年から90%削減することなど、いくつもの目標を掲げています。このために、今回の25トン車を作ることにしたのでしょうね。

両社のEV開発

トヨタは昨年、アメリカの大型トラックメーカーであるケンワース社や、ロサンゼルス港などと共に、水素燃料電池トラックを作りました。今ではもう、ロサンゼルス港とロングビーチ到着する荷物を市内に運送していることと思われます。加えて「e-Palette」という人も物も運べるEVもあり、東京五輪のために約850台が活躍する予定もあります。また日野は、イスラエルのスタートアップ企業とインホイール・モーターを共同開発しています。

両社のノウハウを集結すれば、すぐに目標達成ができそう。そして渋滞と大気汚染がひどい中国インドなどで走らせれば、かなりの効果が期待できるのではないでしょうか。

Source: TOYOTA (1, 2, 3) , HINO SUSTAINABILITY REPORT 2019 via NEW ATLAS (1, 2), YouTube

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