脚本・出演：中村敦夫
原発の町で生まれ育ち、原発で働き、そして源発ですべてを失った。
これは、何かの陰謀でねえべか？
老人は謎解きの旅に出る。

2020年3月11日－東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年目になりますが、今もなお5万人近い人々が避難生活を余儀なくされています。
しかし、放射能で汚染された大量の土が最終的な処分場も決まらないまま被災各地に積み上げられ、汚染水が海に垂れ流され続けている一方で、原発事故への人々の関心は薄れてきているのではないでしょうか。
中村敦夫さんが演じる元原発技師の老人は、事故がなぜ起きたのか、その背景と本質を明らかにしていきます。
「右向けといわれれば右向き、左といわれれば左、おれはもうそういう日本人にはなりたくねえんだ」。中村さんが少年時代を過ごしたいわきの訛りで語る原発への怒りが、私たちの胸に深く鋭く、突き刺さります。
時間：開場13:15、開演14:00