<新型コロナ>江戸川にドライブスルー方式  PCR検査センター開設

2020年4月22日 16時00分

報道陣に公開された「ドライブスルー方式」での新型コロナウイルスの模擬検査=22日午前、東京都江戸川区で(芹沢純生撮影)

 新型コロナウイルス感染を判定するPCR検査センターが二十二日、東京都江戸川区に開設された。都内初となるドライブスルー方式を採用し区内の検査体制を強化する。
 同日、報道陣にデモンストレーションの様子が公開された。患者役の男性が自家用車に乗ったままPCR検査センターに出向き、防護服を着た医師が窓越しに男性の鼻から検体を採取した。検査は一人当たり一分ほどで完了した。
 かかりつけ医が必要と判断した区民が対象で、週二回、一日十~二十件の実施を予定している。検査は地域の開業医らが交代で担う。感染が判明した場合は重症者は入院してもらう。軽症者向けには区立の宿泊施設「ホテルシーサイド江戸川」を療養施設として用意した。斉藤猛区長は「検査から療養まで区内で一貫してできるようになる」と意義を強調した。
 ドライブスルー方式は、車に乗ったまま検体を採取してもらうことができるため、病院内での感染リスクを抑えられるとして韓国がいち早く導入した。国内でも名古屋市や新潟市など地方都市で設置されている。
 感染者の急増で保健所などでのPCR検査が追いついておらず、都医師会は十七日、PCR検査センターを新宿区や杉並区など十カ所程度で開設する見通しを示していた。江戸川はその一つに当たる。患者が医師を介さずに直接訪れる事態を懸念して、江戸川区はセンターの設置場所を公表していない。 (加藤健太)

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