カルダノプロジェクトのエイダコイン(ADA)は、一時期詐欺コインと言われていましたが、「セキュリティや技術力、貧困地域への復旧にも力を注いでいる」とし、それを見込んだ投資家が買い続けた結果、プレセール時から300倍以上の高騰をし、億り人を生み出す仮想通貨と言われ人気があります。
また、1500種類以上の仮想通貨の中でも時価総額ランキングでも上位に位置づけています。
カルダノプロジェクトのエイダコイン(ADA)の発案者でもあり、イーサリアムの共同設立者でもあった天才数学者のCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏が中心に関わっていることも人気や信頼を得るのに繋がっています。
この記事ではカルダノ(Cardano/ADA)のチャートや詳細・特徴・将来について紹介していきます。
ADAの最新価格・相場・チャート・評価
カルダノ(Cardano/ADA)とは?
カルダノ(Cardano)は開発当初はブロックチェーンやスマートコントラクト等の技術を活かし、中央管理者のいない公正な利便性のあるオンラインカジノ用のプラットフォームを目指して開発されました。
そこでカルダノ独自の基軸通貨としてエイダコイン略号「ADA」が使われています。
現在では様々な機能を持たせるための方向へ方針転換しています。そこで4つの用途を紹介します。※他にも用途はあると思います。
1.オンラインゲームの構築:カルダノはもともとオンラインゲームやオンラインカジノの為のプラットフォームとして開発されています。
2.支払い手段:ADAは支払い手段としても利用され、今後ADAに対応したデビットカードの発行や日本でもそれに対応したATMが設置される予定。
3.DAppsの開発:スマートコントラクトの技術を採用し、DApps開発ができると考えられています。
4.独自トークンの発行:ユーザーは、独自のトークンを発行する事が可能。
これだけ見ても、カルダノには様々な用途があるといえます。
Cardanoを支える3つの組織
カルダノ財団(Cardano Foundation)
カルダノ財団は監督機関でありカルダノテクノロジーの規格化や保護、発展、教育等の役割を担っている組織。
IOHK(Input Output HongKong)
IOHKはチャールズ・ホスキンソン氏率いる、業界を牽引している研究開発会社でカルダノの設計・構築・管理・プラットフォームの開発を担っている組織。
Emurgo(エマーゴ)
エマーゴは、カルダノの広報活動の印象がつよいですが、カルダノのエコシステムの発展に取り組んでいる組織。
2018年10月にIOHKでCEO勤めるチャールズ・ホスキンソン氏がカルダノ財団へ「権力の集中化」が起きていると問題を指摘した。その後すぐに、IOHKとエマーゴがカルダノコミュニティへ公開書簡しカルダノ財団への不満を打ち明けた。
そして、2018年11月には、カルダノ財団会長 マイケル・パーソン氏が直ちに辞任しパスカル・シュミット氏が会長に就任した。
新たな会長就任に期待され、再度3つの組織が良い方向に行くことに注目されています。
カルダノ(Cardano/ADA)の詳細
通貨単位 ADA
運営主体 カルダノ財団・IOHK・Emorgo
総発行量 450億ADA
承認方式 独自PoS 「Ouroboros(ウロボロス)」
カルダノ(Cardano/ADA)の特徴
独自のスマートコントラクト「Plutus」
カルダノは、「Plutus(プル-タス)」と呼ばれる独自開発されたスマートコントラクト言語を採用しています。
スマートコントラクトと言えば、イーサリアムが有名ですが、イーサリアムの「Solidity」とは基本的機能は類似している部分も多いですが、「Plutus」は安全で安定して稼働するDApps(分散型アプリケーション)にも対応しています。
独自のコンセンサスアルゴリズム「Ouroboros」
カルダノは、Proof of Stake(PoS)のアルゴリズムに基づいた独自のコンセンサスアルゴリズム、Ouroboros(ウロボロス)を実装しています。
PoSは、コインの所有量や所有時間によりブロックの承認者を選出しますが、Ouroborosではこの承認者選定の計算方法に独自のアルゴリズムを加えています。
それにより、従来のPoSが抱える問題点を補える仕組みとなっています。
ADA使用には専用ウォレット「DAEDALUS」
「DAEDALUS(ダイダロス)」は、カルダノの公式サイトからダウンロードする必要があります。
DAEDALUSは、ADA専用のセキュリティ性の高いデスクトップ型ウォレットです。今後は、ビットコインやイーサリアムクラシックなどにも対応予定です。
量子コンピューター耐性
カルダノは、量子コンピューター耐性を持たせる為に「BLISS署名」という機能を実装する予定です。
※BLISS署名とは、格子暗号の格子点探索問題という数学における難解な計算に基づいた公開鍵暗号方式
量子コンピュータとは、現在の一般的なコンピュータの1億倍もの計算力を持つといわれています。そのコンピューターを悪用されると、ほぼ改ざんが不可能と言われているブロックチェーンの計算も一瞬で解明されてしまいます。
そこで、カルダノは量子コンピューター耐性を持たせる為の機能を導入し、より安全な仮想通貨にしようとしています。
独自のブロックエクスプローラー
カルダノは独自の「Block Expl orer(ブロックエクスプローラー)を備えています。
このブロックエクスプローラーは、全ADAのトランザクション履歴や送金者の公開、アドレス等を簡単に確認、検索する事ができる便利なツールです。
サイドチェーン
サイドチェーンとは、メインチェーンと接続されている別のチェーンの事を指します。
サイドチェーンは、承認時間の短縮や、コンセンサスアルゴリズムの変更など自由にカスタマイズする事が可能で、利用者の用途にあったDAppsを開発する事が可能になると考えられています。またサイドチェーン上でハッキングを受けた場合でも、サイドチェーンとメインチェーンを切り離すことで、被害拡大を防ぐ対処が可能となっています。
ADAが詐欺コインと言われた理由
上記のカルダノの特徴で紹介してきた様々な機能・プロジェクトがあるのに、なぜ、詐欺コインと言われたのか、その理由は以下の通りです。
- カルダノのICOが実施されたのが2015年、まだ仮想通貨の認知、理解が低く、仮想通貨自体怪しいと言われていました。
- カルダノはICOの際にアフィリエイターや広告代理店を利用し、広報活動をしていましたが、これが印象が悪く、胡散臭いといわれていました。
- カルダノは当初予定されていた公開時期よりも半年以上の遅れで、実態のないプロジェクトではないかと思われてしまいました。
しかし、2017年11月に世界最大級の取引所であるBinanceに上場したことなども影響し、その噂は収束していきました。
カルダノ(Cardano/ADA)の将来性
カルダノは、海外の大手仮想通貨取引所に数多く上場を果たしており、日本よりも海外での評価が高いのがわかります。
しかし、日本でもカルダノデビットカードに対応したATMの設置など、今後日本への普及に拍車がかかるといえますし、日本の取引所にも近い将来上場していくでしょう。
カルダノは仮想通貨第三世代を目指しており、従来のブロックチェーン技術の問題であるスケーラビリティの問題、セキュリティ面、プライベートキーの管理方法などの課題を解決した新たな仮想通貨を目標として開発していくとの事です。
安全性はもちろん、持続性・相互運用性といった観点からも、しっかりと検証された仮想通貨を社会に提供してくと考えられており、
今年2019年にはブロックチェーンの問題を解決する機能の実装に移るそうです。
今後、カルダノにはさらなる注目と期待が寄せられます。