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2020年1月27日(月)

「院生は研究の担い手」

有志団体がシンポジウム

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(写真)「チェンジ・アカデミア」が開いたシンポジウム=26日、東京都内

 大学院生たちの有志団体「チェンジ・アカデミア」主催の第1回シンポジウム「大学院生と考える日本のアカデミアの将来2020」が26日、東京都内で開催され、約150人が参加しました。

 主催者代表の山岸鞠香さんは、大学院生は学生の延長ではなく、実際に研究をになっており、「研究現場の労働者」だと強調し、「授業料を払うのも、無給労働もおかしい」と指摘しました。その背景に、研究が労働と認められていないという問題があり、日本社会全体の問題だと強調しました。

 パネル講演では、大学4年生の菊池風花さんが、離島出身のために、2次試験を含めると8泊になるなど、大学受験にかかる重い負担や塾などの教育サービスがないなど、「離島の教育機会格差」について語りました。

 大学院生の石川洋行さんは「大学は過剰同調がおきやすくアカデミック・ハラスメントのもみ消しや二次被害が深刻だ」と訴え、ハラスメント防止法など、解決にむけた提言をしました。

 海洋研究開発機構特任研究員の熊谷洋平さんは、民間企業に勤務した経験から、博士号取得者は語学やプレゼン能力など民間企業でも活躍できる高い能力を持っていると主張し、大学院生のキャリアパスの拡充について語りました。

 チェンジ・アカデミアは、大学院生や社会と連帯し、署名や陳情、提言などを行うとしています。


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