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〇映画『リスペクト』8月13日から全米公開~『リスペクト』はこんな映画だ:各種レヴューから推測


〇映画『リスペクト』8月13日から全米公開~『リスペクト』はこんな映画だ:各種レヴューから推測

【”Respect” Now Released In The USA : Movie Reviews】

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(本作・本文は約6000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ12分から6分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと20分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇映画『リスペクト』8月13日から全米公開

【”Respect” Now Released In The USA : Movie Reviews】

(若干、ネタバレになるかもしれません。あらかじめ事前の内容などをしることにナーヴァスな方は、鑑賞後にお読みください)

レヴュー。

アリーサ・フランクリンの伝記劇場映画『リスペクト』が2021年8月13日から全米で公開が始まる。それを前に、映画に関するレヴューが全米のウェッブ・メディアなどに多数出ている。いくつか、目についたところを拾ってみた。まだすべてを読み切れていないが、その中からわかることをいくつか列挙してみたい。いちおう、本ブログの読者の方は、先日ナショナルグラフィックTVで放映されたアリーサの伝記TVドラマ『ジーニアス:アレサ』をご覧になったことを前提に話を勧めます。

予告編


https://www.youtube.com/watch?v=qTtxoz3OIlU
冒頭は自らシンガーでもある母バーバラ(オードラ・マクドナルド)の教え、続いて父親C.L.フランクリン(フォーレスト・ウイテッカー)。

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『リスペクト』はこんな映画だ。

1 長さは約144分(2時間24分)、意外と劇場映画としては長い

2 描かれる時代は、幼少期(アリーサが5-6歳)から、1972年の『アメイジング・グレイス』の映画のあたりまで。幼少時代、教会での歌いっぷりが印象付けられる。

3 大変影響力の強い父親C.L.フランクリンの愛情がわかるものの、浮気性と横暴ぶりに嫌気がさし、反抗心を持ち始め、父の庇護の元から抜け出たいというアリーサ。父とアリーサの関係が描かれる。

4 父の元から独立した後、最初の夫となるテッド・ホワイトの暴力ぶりにもほとほと嫌気がさしていく。


5 コロンビア時代にはレコードは出るもののなかなかヒットが出ない。そんなとき、かつて先輩のダイナ・ワシントン(メリー・J・ブライジ)が教えてくれたアドヴァイス「あなたの声を見つけなければダメよ」が心の支えとなる。

6 そして、コロンビアから新進気鋭のアトランティック・レコーズの若手敏腕プロデューサー、ジェリー・ウェクスラーに見いだされ、アトランティックと契約。その際にも、アリーサは、ジェリーに「私のことは、(アリーサではなく)ミス・フランクリンと呼んでね」とくぎを刺す。

7 ジェリー・ウェクスラーはアリーサを当時ホットなR&Bサウンドを作り出していた南部のマッスル・ショールズ・スタジオに連れていきそこでレコーディング。最初の曲「アイ・ネヴァー・ラヴド・ア・マン(ザ・ウェイ・アイ・ラヴ・ユー)」を録音する。なかなかレコーディングが進まない中、キーボードのスプーナー・オールダムの思い付いたイントロができたところから、曲が一挙に完成していく様子。

8 ところが、曲が完成する前に、アリーサの夫テッドとミュージシャンとの間でささいなことから喧嘩が起こり、彼らは帰ってしまう。焦ったジェリーはこのマッスルショールズのミュージシャンをニューヨークに呼び寄せ、レコーディングを完成させ、リリース。見事なヒットに。

9 アリーサは結果的に自分のキャリアの足をひっぱる夫テッドと離婚を決意。アトランティックで次々とヒットを生み出す。特にオーティス・レディングの「リスペクト」を彼女なりにカヴァーしたヴァージョンは、女性賛歌にもなり、公民権運動、フェミニズム運動への大きな力となった。

10 自我に目覚めるようになったアリーサは、キング牧師などにも傾注。彼のためにファウンド・レイジング(資金集め)のライヴを行うが、キング牧師は志半ばで暴漢の凶弾に倒れる。その葬儀で、アリーサはキング牧師が好きだった「プレシャス・ロード、テイク・マイ・ハンド」を歌う。

11 ヒット曲を生み出すために大きな力となったジェリー・ウェクスラーとも次第に音楽的意見などがぶつかるようになり、自身の作品を自身の名のもとにプロデュースしたいと考える。父C.L.フランクリンから、テッド・ホワイトから独立・自立したアリーサは、ついにそのジェリーからも独立しようと羽ばたく。

12 そのためにおさな馴染みであった先輩ジェームス・クリーヴランド牧師の教会で自身のルーツであるゴスペルを歌うライヴを録音することを決める。紆余曲折あったそのライヴは、『アメイジング・グレイス』というアルバムとなってリリースされ、大ベストセラーに。

13 一方で、一時期、さまざまなトラブルや悩みのためにアルコール中毒にもなってしまう苦悩も描かれる。

14 監督のリースル・トミーは本作を作るにあたり、「私にとってのロードマップは、音楽だった」と語り、アリーサのストーリーを語る上で、音楽を最重要課題にしたそうだ。ゴスペル、ジャズ、R&B、「リスペクト」、「シンク」などの大ヒット、そして、またゴスペルへの回帰。彼女は「クイーン・オブ・ソウル」と呼ばれた。ではその「ソウル」とは何か。

15 ジェニファー・ハドソンは今回のこの撮影のために、ピアノを習った。アリーサは幼いときに母と別れ、その後、父親は強盗の銃弾に倒れ、死去。一方、ジェニファーも母、兄、甥などを近親者(妹の夫)に殺される悲劇に見舞われる。「自分自身の経験があったから、アリーサのその哀しみや苦しみを演じられたとも思う」とジェニファーは言う。

16 ジェニファーのアクティング・コーチはリーランド・トンプソンという人。今回の映画撮影に、多くのアドヴァイスをジェニファーに与えた。

17 父親C.L.フランクリン役はフォーレスト・ウイテッカー、テッド・ホワイト役をマーロン・ウェイアンズ、アリーサの母バーバラをオードラ・マクドナルド、アリーサの子ども時代をスカイ・ダコタ・ターナー、ジェームス・クリーヴランド役をタイタス・バージェス、ジェリー・ウェクスラー役をマーク・マロン、ダイナ・ワシントン役をメアリー・J・ブライジ、サム・クック役をケルヴィン・ヘア、ゴスペル界の大御所で父親の愛人でもあったクララ・ワード役をヘザー・ヘドリー、スモーキー・ロビンソン役をロドリック・コリンズ、そして、アリーサの姉アーマ役をセイコン・セングブロー、妹のキャロリン役をヘイリー・キルゴアが演じる。

18 撮影は2019年9月から始まり、2020年2月に終了。当初は2020年8月公開予定だったが、コロナ禍のため延期となった。

19 ジェニファーは、アリーサのヒット曲を数曲実際に映画内でも歌うようだ。「ナチュラル・ウーマン」「リスペクト」など。また、ジェニファーが歌う映画の後テーマ「ヒア・アイ・アム(シンギング・マイ・ウェイ・ホーム)」は、ウィル・アイ・アムのプロデュース、楽曲はジェニファー、キャロル・キング、ジェイミー・ハートマンの共作。

Jennifer Hudson - Here I Am (Singing My Way Home) (Official Audio)


https://www.youtube.com/watch?v=GmB9lc3ZH1k

キャロル・キングの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」と「ナチュラル・ウーマン」、「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」あたりをミックスしたような佳曲だ。

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オプラ・ウィンフリーと

How Jennifer Hudson Became Aretha Franklin | OWN Spotlight | OWN (約5分)


https://www.youtube.com/watch?v=vwyX2HV90aw

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以下は、『リスペクト』の映画評、アットランダムに。ちょっと読みづらくてすいません。この映画『リスペクト』については、続きます


Respect review – Aretha Franklin biopic sings the same old tune

Jennifer Hudson tries her best with a disappointingly rote retread through cliches of a well-worn genre

Jennifer Hudson as Aretha Franklin in Respect.
Jennifer Hudson as Aretha Franklin in Respect.
Charles Bramesco
@intothecrevasse
Mon 9 Aug 2021 15.22 BST
https://www.theguardian.com/film/2021/aug/09/respect-review-aretha-franklin-biopic-sings-the-same-old-tune

Review: Aretha Franklin bio ‘Respect’ maybe too respectful
By MARK KENNEDY
August 10, 2021
https://apnews.com/article/aretha-franklin-biography-54dfadc716a8186784c594f87ba37531

Entertainment web

Respect review: Jennifer Hudson stars in lackluster Aretha Franklin biopic
Liesl Tommy's dutiful account of the Queen of Soul's career doesn't measure up to its subject.

By Mary SollosiAugust 09, 2021 at 01:11 PM EDT
https://ew.com/movies/movie-reviews/respect-review/


Respect Disrespects Aretha Franklin’s Legacy
By ARMOND WHITE
August 11, 2021 6:30 AM
https://www.nationalreview.com/2021/08/movie-review-respect-disrespects-aretha-franklins-legacy/


Aug 8, 2021 6:00pm PT
‘Respect’ Review: Jennifer Hudson Gives Flattering Yet Flat Aretha Franklin Portrait
https://variety.com/2021/film/reviews/respect-review-jennifer-hudson-aretha-franklin-1235035155/


Review: As Aretha Franklin, a soulful Jennifer Hudson keeps 'Respect' from hitting the wrong note
Brian Truitt
USA TODAY
Published 10:05 pm ET Aug 8,2021

https://www.usatoday.com/story/entertainment/movies/2021/08/08/respect-review-soulful-jennifer-hudson-lifts-aretha-franklin-biopic/5518237001/

‘Respect’ Review: Aretha Franklin Is Latest Musical Genius to Get a Rote Biopic About Her Remarkable Life
Star Jennifer Hudson hits a few high notes in a film beset by the usual biopic tropes and shortcuts, few of which allow for a deep enough look at the Queen of Soul.

Kate Erbland

Aug 8, 2021 9:00 pm
https://www.indiewire.com/2021/08/respect-aretha-franklin-biopic-jennifer-hudson-1234655828/

‘Respect’: Playing Queen of Soul, Jennifer Hudson worthy of the throne
She’s the perfect choice to live Aretha Franklin’s story with powerful acting and vocals that sound authentic but not copied.

By Richard Roeper Aug 9, 2021, 6:00pm CDT
https://chicago.suntimes.com/movies-and-tv/2021/8/9/22616959/respect-review-aretha-franklin-movie-jennifer-hudson-forest-whitaker

‘Respect’ Film Review: Jennifer Hudson Brings Soul to Aretha Franklin Biopic
It’s more effective as a jukebox musical than a character piece, but the central performance and those amazing songs pull it all together

Elizabeth Weitzman | August 8, 2021 @ 6:00 PM
https://www.thewrap.com/respect-film-review-jennifer-hudson-aretha-franklin-biopic/

Jennifer Hudson in Aretha Franklin Biopic ‘Respect’: Film Review
Director Liesl Tommy traces the formative years during which the Queen of Soul emerged from the shadow of the controlling men in her life to take decisive ownership of her magnificent voice.
BY DAVID ROONEY
AUGUST 8, 2021 6:00PM

https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-reviews/jennifer-hudson-in-aretha-franklin-biopic-respect-1234993744/

Respect
Movie review by Amanda Dyer, Common Sense Media

https://www.commonsensemedia.org/movie-reviews/respect

‘Respect’ Review: Jennifer Hudson Electrifies In Role Aretha Franklin Personally Chose Her To Play

By Pete Hammond

Pete Hammond
Awards Columnist/Chief Film Critic

@DeadlinePete
August 9, 2021 3:22pm

https://deadline.com/video/respect-review-jennifer-hudson-aretha-franklin-biopic/


This Aretha Franklin biopic is conventional, except when Jennifer Hudson opens her mouth to sing

By
Ann Hornaday
Movie critic
Yesterday at 8:46 a.m. EDT

https://www.washingtonpost.com/goingoutguide/movies/respect-movie-review/2021/08/11/cb986c6e-f79f-11eb-a49b-d96f2dac0942_story.html

Respect: Jennifer Hudson earns praise for Aretha Franklin biopic
Published2 days ago

https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-58144284


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