箱根駅伝予選会の開催要項発表 参加資格が緩和、コースは公認申請予定

スポーツ報知
昨年の予選会で一斉にスタートする選手たち

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は9日、第97回箱根駅伝予選会(10月17日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地周回コース)の開催要項を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で各競技会の開催が激減したため、参加資格記録の条件を緩和。また、立川市陸上自衛隊立川駐屯地周回コースは現在、公認コース申請を予定している。

 これまで、前年の1月1日から申し込み前日までの有効期間内に1万メートル34分以内の公認記録を有する選手に参加資格が与えられていたが、今回は1万メートル34分以内の公認記録に加え、5000メートル16分30秒以内の公認記録でも参加が認められる。5000メートルの記録が認められることで高校時代には1万メートルを経験する機会が少なかった1年生にも出場のチャンスが大きく広がった。また、出場権の審査対象となる選手と予選会に出場登録する選手が異なることも認められ、参加資格を持つ選手が10人以上いる大学は出場できる。

 関東学連は8月11日に東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地の周回コースで開催することを発表済み。ハーフマラソン(21・0975キロ)の上位10人の合計タイムで10枠の本戦出場権を争う予選会は例年、陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールの公認コースで開催されているが、今回は新型コロナウイルス感染防止対策として無観客で陸上自衛隊立川駐屯地内の1周約2・6キロの滑走路を周回するハーフマラソンコースで行われる。当初、周回コースは非公認とされていたが、現在、公認コース申請を予定している。公認コースとなった場合、記録は公認となり、今後の大会の参加標準記録などに適用されるため、選手にとって大きなプラス材料となる。

 これまで、終盤の起伏に富んだ国営昭和記念公園内のコースが多くの選手を苦しめ、勝負の行方を左右していたが、今年はスタートからゴールまで平たんなコースで争われる。前回の予選会12位で、今回は念願の初出場を狙う駿河台大の徳本一善監督(41)は「気象条件にもよるが、例年よりスピードが求められる勝負になる」と話している。

 予選会は各校10~14人を登録し、10~12人が出走。上位10人の合計タイムで争い、10位以内の大学が来年1月2、3日に行われる本戦(10区間217・1キロ)の出場権を獲得する。

 今回の予選会に出場予定の主な大学は以下の通り。

 中央学院大(前回本戦11位)、中大(同12位)、拓大(同13位)、順大(同14位)、法大(同15位)、神奈川大(同16位)、日体大(同17位)、日大(同18位)、国士舘大(同19位)、筑波大(同20位)。

 麗沢大(前回予選会11位)、駿河台大(同12位)、上武大(同13位)、専大(同14位)、城西大(同15位)、東農大(同16位)、山梨学院大(同17位)、大東大(同18位)、流通経大(同19位)、東京経大(同20位)。中大やSB食品などで活躍した上野裕一郎監督(35)が率いる立大は今春に多くの有力新人が入学し、前回予選会23位からの飛躍が期待されている。

 また、予選会で敗退した大学から個人成績を中心に関東学生連合チームが編成され、本戦にオープン参加する。連合チームは1校1人に限定し、これまで本戦出場経験がない選手が対象(外国人留学生を除く)。

 前回本戦で2年ぶり5度目の優勝を果たした青学大をはじめ、東海大(前回本戦2位)、国学院大(同3位)、帝京大(同4位)、東京国際大(同5位)、明大(同6位)、早大(同7位)、駒大(同8位)、創価大(同9位)、東洋大(同10位)はシード校として予選会免除で本戦に出場する。

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