元日のニューイヤー駅伝(群馬)の予選を兼ねた大会は、富士通が3時間40分4秒で2年連続4回目の優勝を決めた。最終7区でホンダを振り切り、昨年に続く実業団駅伝日本一へはずみをつけた。

1区(13・4キロ)で飛び出したのはホンダだった。東京五輪1万メートル代表の伊藤達彦が39分13秒で区間賞。13秒差でカネボウの鈴木祐希が、その2秒差で富士通の浦野雄平が続いた。

外国人選手が出場できる2区(8・4キロ)では、ヤクルトのスタンネリー・ワイザカが激走した。圧倒的なスピードで22分41秒で疾走し、首位に立った。2位にカネボウ、3位にSUBARUが続く。ホンダはジャスティス・ソゲットが遅れ、8位まで後退した。

3区(16・8キロ)では、ホンダの小山直城が次々と前を行く選手を抜き、48分0秒の区間賞で2位まで浮上。ヤクルトは荻久保寛也が粘り、14秒差で首位をキープした。

4区(8・4キロ)は、ホンダの東京五輪3000メートル障害代表の青木涼真が先行するヤクルトをとらえ、首位に立った。23分40秒の区間記録で、逆に2位との差を24秒に広げた。

ホンダは5区(8・4キロ)でも小袖英人が23分55秒の区間3位の走りで首位をキープ。日立物流が前田翔太の区間賞(23分45秒)の快走で2位へ浮上。さらに地力に勝る富士通も松枝博輝が23分51秒の走りで3位まで順位を上げた。

6区(8・4キロ)では富士通の潰滝大記が猛追。23分34秒の区間賞の激走で、首位のホンダ川瀬翔矢に1秒差まで肉薄した。勝負はアンカー勝負へ持ち込まれた。

最終7区(12・6キロ)はホンダ設楽悠太、富士通の横手健がつばぜり合い。残り1キロ付近まで並走する形となったが、最後に横手が持ち前のスピードを生かし、抜け出した。設楽に8秒差をつけて、両手を握り締め、喜びをあらわにしてゴールした。

今大会は昨年同様、新型コロナウイルス感染防止で公道を使わず、公園内の特設コースで実施された。優勝した富士通以下、上位12チームがニューイヤー駅伝(全日本大会)への出場権を獲得した。上位12チームは次の通り。

1 富士通 3時間40分4秒

2 ホンダ 3時間40分12秒

3 日立物流 3時間40分17秒

4 ヤクルト 3時間41分9秒

5 GMOインターネットグループ 3時間41分10秒

6 カネボウ 3時間41分15秒

7 SUBARU 3時間41分43秒

8 小森コーポレーション 3時間43分18秒

9 JR東日本 3時間43分43秒

10 コニカミノルタ 3時間43分56秒

11 サンベルクス 3時間44分36秒

12 コモディイイダ 3時間45分15秒