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米報道官「深刻な懸念」テニス選手“不明”

2021年11月20日 12:32

中国の女子テニス選手が前副首相からの性的関係の強要を告白後に連絡が取れなくなっているとされる問題で、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は19日、「深刻な懸念」を示しました。

アメリカ・ホワイトハウス サキ大統領報道官「彭帥さんが行方不明との報道に深刻な懸念を抱いている」「独立し検証可能な形で居場所と安全を証明すべきだ」

サキ報道官は「アメリカの立場」として「女性が声をあげることを支援し、言論の自由のために立ち上がり続ける」と述べました。一方で、中国に対し「批判に対する寛容さが全くなく、告発者を沈黙させてきた」と強く非難しました。

また、国連人権高等弁務官事務所も19日の会見で「彭帥さんがどこにいるのか、どんな状態なのかはっきりさせるのが大事だ」と述べた上で、“性的暴行を受けた”とする訴えについて、「完全な透明性を持って調査するべきだ」と強調しました。

中国のテニス選手・彭帥さんをめぐっては、中国の国営メディアが「私は安全で、自宅で休んでいる」などと書かれた本人のものとするメールを公開しましたが、「彭帥さん自身が書いたとは思えない」と疑問視する声もあがっています。