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哲学徒によるマルティン・ハイデガー『存在と時間』熊野純彦訳,岩波書店,2013.の読み方のお勧め.

 マルティン・ハイデガーの主著『存在と時間』を,
熊野訳の岩波文庫版に限定した読み方のお勧めを記します.

「読んだ」と言っても恥ずかしくないであろう60~70%程の理解を目指す方法です.

必要な本はこの本のみです.

熊野訳で読む理由は,ハイデガー研究者からハイデガー初心者に適していると勧められたからです.
さまざまな訳と比較しましたがこの訳は「梗概」「注解」「訳注」「索引」がとても丁寧で,それらによって今からお推めする読み方を実現します.

ちなみに,哲学書は一巻ずつではなく,お金が許せば全ての巻を同時購入した方が良いです.(と先生と先輩から習いました.)
理由は,
最終巻に索引があることと,
他の巻を参照する機会があるからです.

ということでまずは手元に本を用意しましょう.

ではいよいよ本題に入ります.

熊野訳で『存在と時間』の60~70%程の理解を目指す方法です.

結論から言うと

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