ジブリにファニング姉妹！ 日本アニメの英語版声優を務めた意外なセレブたち

「あなたトトロっていうのね！」　

2005年に製作された英語版『となりのトトロ』のメイ（演：坂本 千夏）を吹き替えたのは現在ハリウッド若手女優の中でも随一の活躍を見せるエル・ファニング（写真右）。草壁姉妹は子役時代に姉妹揃って担当し、姉サツキはレジェンド声優日髙のり子に代わって姉ダコタ（左）が演じた。

入院中のお母さん、草壁ヤス子（演：島本須美）。英語をしゃべるお母さんの声の主は、ミュージカル界の生ける伝説レア・サロンガ。 『アラジン』（’92）のジャスミン、『ムーラン』（’98）のファ・ムーランとディズニー・ヒロインを2度演じた（歌唱）経験もある彼女のボイス・アクトはアニメファンも絶賛。

スター声優、梶裕貴演じる高井刑事。英語版では『サウンド・オブ・メタル～聞こえるということ～』（'19）で今年アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたUKラッパーのリズ・アーメッドが担当していた。

Netflix「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」で一気にブレイクしたアリソン・ブリーは、出演作『プロミシング・ヤング・ウーマン』もオスカー候補作となり、キャリアは絶好調。『天気の子』英語版では夏美役（演：本田翼）を担当しているが、彼女はBTVA賞（Behind the Voice Actor Awards）を受賞するなど、実は声優としても定評がある実力派。

「ハウル！　ハウルが来るのかい！？　欲しいよ、ハウルの心臓が欲しい！」
　
美輪様が演じた荒れ地の魔女だけあり、英語吹替を担当したのはなんとハリウッド黄金期を支えた伝説の女優、ローレン・バコール。このキャスティングは圧巻。

「もう終わりだ……美しくなかったら生きていたって仕方がない……」

ハリウッドバージョンでハウルを担当したのは『アメリカン・サイコ』（’00）で容姿をコントロールし他人を惑わせるサイコパスを演じた稀代のカメレオン俳優、クリスチャン・ベール。

故・納谷悟朗が演じたユパ様を吹き替えたのは『スタートレック』『X-MEN』両シリーズであまりにも有名なパトリック・スチュワート。

米アカデミー賞に初めて出品された長編アニメーション邦画（日米合作）となった『FF』で、シド博士を演じたのはカナダの名優、ドナルド・サザーランド。印象的な低音ボイスは名前を出さずとも彼とわかるほど。声優としての存在感も抜群。

SNL（サタデー・ナイト・ライブ）の常連アレック。舞台、司会、そして最近ブレイクしたトランプ大統領モノマネなどなど、ライブで発揮される才能で、小山力也演じるキャプテン、グレイ・エドワーズの英語版を担当。

『ミッション・インポッシブル』シリーズのルーサー役でおなじみのヴィング・レイムス。ジュリアードを卒業しブロードウェイの舞台で培った声の表現は必聴。

「人がゴミのようだ」

この台詞を英語で吹き替えたのはルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミル。実は声優としてのキャリアが豊富で「龍が如く」などのゲームでもボイス・アクターを務めている。『風の谷のナウシカ』でペジテ市長を吹き替えたのも彼。

「玉座ですって？　ここはお墓よ。あなたと私の」

11歳でオスカー女優となったアンナ・パキンも1998年ディズニー・ヴァージョンの『天空の城ラピュタ』に参加。担当したのはシータ役。本家以外の声ではイメージしづらいと思って観ても、なかなかのもの。