長崎・大村入管に収容中のネパール人男性ラムさんに大腿骨頭壊死症の手術を受けさせてください!ラムさんに歩くことができる身体を返してください!

長崎・大村入管に収容中のネパール人男性ラムさんに大腿骨頭壊死症の手術を受けさせてください!ラムさんに歩くことができる身体を返してください!

開始日
2022年4月26日
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現在の賛同数:24,019次の目標:25,000
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英語(English)

 大村入国管理センター(大村入管)に収容中のネパール人男性ラムさん(仮名)は、2019年8月、特発性大腿骨頭(だいたいこっとう)壊死症と診断されました。彼はこの病気によって、2020年2月頃からはほとんど寝たきりの生活を余儀なくされています。適切な治療がなされず健康状態の悪化が進むラムさんは、自分の足で歩けるようになるため手術を受けることを強く望んでいます。しかし、出入国在留管理庁(入管)はラムさんに必要な手術を含めた適切な医療措置を受けさせません。 

 本庁である入管には、この期間を彼の痛みとともに見守るしかない私たちと大村入管職員の、無為の罪責感と悲しみを想像していただきたいです。

 

「人」として手術を受ける権利はないのでしょうか?

 ラムさんは2009年に来日してから調理師として9年間働いていましたが、2018年に在留資格の更新が10日遅れたことでオーバーステイとなり入管施設に収容されました。彼は過去に有罪判決を受けていないにもかかわらず、この10日の遅れにより3年半余りの年月を入管施設で過ごしています。そして入管施設の中で大腿骨頭壊死症を発症し長期収容が続く中で悪化、現在ではベッドで寝たきりとなっています。彼は特発性大腿骨頭壊死症と診断されてからも適切な医療が受けられず、健康状態は悪化の一途をたどっています。

 長期収容を続ける入管は、ラムさんに適切な医療を提供する義務があり、彼には自らの生命と健康を守る“健康権”があります。“健康権”は日本も批准する国際人権条約に規定されている人権の1つであり、その健康を維持するための“医療”は人間にとって必要不可欠なものです。

 入管施設内で“健康権”が損なわれていいわけでも、入管がラムさんから“医療”を奪っていいわけでもありません。彼には「人」として必要な手術を受ける権利があります。

 

このままでは手術が受けられない体に...

 特発性大腿骨頭壊死症は、早期に手術をしないと歩行困難になり生活に支障をきたす病気です。手術適応となるには、手術に耐えられる程度の心身の健康が求められます。

 しかし、ラムさんの身体は日に日に衰弱しています。2021年6月には自力での排尿が困難となり、腎臓内にカテーテルを通しています。2021年12月からは、激しい背中の痛みで座ることもできなくなり、文字通り寝たきりの生活となりました。2022年1月には両足がほとんど動かなくなり、弁護士との面会中にペンも握れずメモが取れなくなるほど、上半身の機能も落ちました。2022年に入ってから体調の著しい悪化が危惧されたラムさんは介護福祉施設へ移送されましたが、2022年4月の時点でも痛みは続いており寝返りを打つこともできない状態です。

 このまま手術をせずに寝たきり生活で放置していると、彼の健康状態はますます悪化していくことが予想されます。そして手術を受けたくても手術に耐えられない健康状態になってしまうことが非常に心配されます。

 

ウィシュマさんの悲劇を繰り返さないで

 2021年3月、名古屋出入国在留管理局でスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなられました。衰弱して食事を摂ることができなくなった彼女は点滴を求めていましたが、入管庁が適切な医療措置をとることはなく、彼女は命を落としました。

 2019年には大村入管でナイジェリア人男性が餓死により命を落としています。 もう2度と、救えるはずだった命が救えない、そんな悲惨な出来事がおこってはいけません。

 今、大村入管で同じことが繰り返されようとしています。このままラムさんに適切な医療措置がなされず健康状態がさらに悪化すれば、命を落としてしまう可能性もあります。大腿骨頭壊死症と診断されてから1年半が経過してもなお、国が適切な医療を施さないことを受け、一刻も早く彼が治療を始められるよう、現在彼は入管に在留特別許可*を求めています。

 入管庁はこれ以上犠牲者を出さないため、ラムさんが歩行困難、そして寝たきりとなった原因を明らかにし、手術を受けさせ、ラムさんに歩くことができる身体を返してください!

 皆さんの署名のご協力、並びに賛同コメントをお待ちしております!

*在留特別許可が認められることで、入管の手術適応の判断を待ち続けることなく手術・リハビリ等の治療を開始することができます。

 

〈 傍聴支援について 〉

 ラムさんの手術を求め、入管が同じ過ちを繰り返さないよう、私たちは裁判でも「傍聴」という形で入管に声を上げていきます。裁判を傍聴することは私たちの意思表示であり、裁判は共に真実を知る場所でもあります。

第6回目口頭弁論は2022年7月12日(火)13時30分から行われます。(2022年5月1日更新)

皆さんの傍聴支援もお待ちしています。


大村入管医療訴訟の参考記事:

NCC長崎文化放送、【長崎】大村入管センター医療問題で国賠訴訟、2021年1月7日更新、https://www.ncctv.co.jp/news/85573.html

毎日新聞、「第2のウィシュマさんに...」ネパール人男性、入管ではほぼ寝たきりに、2022年1月21日更新、https://mainichi.jp/articles/20220121/k00/00m/040/144000c

長崎新聞、適切な治療を受けられず病状が悪化 大村入管収容男性の弁護士 人権救済申し立て、2022年1月18日更新、https://nordot.app/855981443680092160

毎日新聞、大村入管でネパール人収容者寝たきりに「手術など医療体制改善を」野党議員懇面会し申し入れ、2022年1月29日更新、​​https://mainichi.jp/articles/20220129/ddl/k42/040/441000c

朝日新聞、入管収容中のネパール人に「一刻も早く手術を」立憲議員が申し入れ、2022年1月31日更新、https://www.asahi.com/articles/ASQ1Z7J03Q1ZTOLB00F.html

Yahoo!JAPANニュース、​​立民・石川氏憤り「人の心はあるのか」大腿骨壊死を2年半放置で寝たきり.排便はベッドの穴へ―入管の非道、2022年2月8日更新、​​https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20220208-00281181

毎日新聞、ネパール人男性の早期入院求める 大村入管訴訟原告側/長崎、2022年2月13日更新、https://mainichi.jp/articles/20220213/ddl/k42/040/210000c


 大村入管医療訴訟の情報発信サイト:『ACTION FOR OMURA』https://www.actionforomura.com

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