今年1月にガールズグループMOMOLANDの解散が発表され、話題となっている。競争が激しい韓国の芸能界では、毎年数々のアイドルが誕生するとともに、やむおえなく活動休止や解散に至ってしまうグループが存在するのが事実。
ファンからすればネガティブなイメージがあるアイドルグループの解散。しかし、近年解散したグループのなかには、その後ソロアーティストや役者としてステップアップし、より目覚ましい活躍を見せるメンバーも多々いる。今回は、理由はさまざまであれど、ファンに惜しまれつつ解散したK-POPグループをご紹介。
MOMOLAND(モモランド)
2023年1月解散
2016年にデビューしたMOMOLAND。彼女たちは、2018年にリリースした楽曲『BBoom BBoom』が空前の大ヒットとなり、一世を風靡した。その後も、『Thumbs Up』『I'm So Hot』など中毒性が高い楽曲のリリースが続くも、2019年にメンバーのヨヌ、テハが脱退。
一部ネットユーザーの間では、「メンバー間の不仲やいじめなどが原因では?」といった憶測が飛びうも真偽は不明。しばらくネガティブなイメージが付き纏ってしまったけど、2022年にナッティ・ナターシャとのコラボ曲「Yummy Yummy Love」で久しぶりのカムバックを果たす。
そして、韓国では"魔の7年目"と呼ばれている、アイドルグループが所属事務所との契約更新を決断するタイミングである今年1月に、メンバー全員が契約終了となり、解散。
DIA (ダイア)
2022年9月解散
DIAは2015年に7人組ガールズグループとして、デビュー。元メンバーのチョン・チェヨンは、韓国のオーディション番組「PRODUCE 101」シーズン1から誕生したI.O.Iとしても活動していたことで知られている。
I.O.Iが期間限定のグループだったこともあり、解散後はチェヨンがDIAに復帰。しかし、そこからメンバー・スンヒを筆頭に次々と初期メンバーの脱退、新メンバーの加入など入れ替えが多くなった。2017年にグループとしての活動を停止して以降、チェヨン以外の目立った活動が見受けられないまま現在に至る。
CLC(シーエルシー)
2022年5月解散
CLCは、(G)I-DLEやBTOBが所属するキューブエンターテイメントから、2015年に7人組ガールズグループとしてデビュー。
韓国以外にも、タイや香港出身のメンバーが集まった多国籍グループとして知られていた。『Pepe』『BLACK DRESS』など印象的な楽曲を次々とリリースし、2016年には日本デビューを果たすも、2021年〜2022年にかけてメンバーのエルキー、ソン、イェウン、スンヨンなど大半が契約満了・解除の理由により脱退し、その後解散。
ユジンは、現在Kep1er(ケプラー)のメンバーとして活躍している。
NU'EST(ニューイースト)
2022年3月解散
NU'ESTは、2012年にAfter ScoolやSEVENTEENなどを輩出したPLEDISエンターテイメント(現HYBE)からデビュー。当時は全員が高い歌唱力とビジュアルを兼ね備えたグループとして、人気を集めていた。
しかし、2017年にグループ活動を休止し、アロンを除くメンバー全員が「PRODUCE101」シーズン2に参加。そして、全員が最終選考に残るも、そのなかからミニョンがWanna Oneとしてデビュー。
2019年以降グループ活動を再開させるも、昨年にベクホ、ミニョン以外のメンバーが所属事務所と契約更新をせず、NU'ESTとしての活動は終了となった。
APRIL(エイプリル)
2022年1月解散
2015年に6人組ガールズグループとしてデビューしたAPRIL。当時は、KARAの妹分としても知られていた。しかし、デビューして1年足らずで、リーダーのソミンが脱退し、翌年にはヒョンジュも脱退。その後、新メンバーが追加されて日本デビューも果たすも、なんと2021年に元メンバーのヒョンジュが在籍時のいじめを告白。これが、韓国で大きな波紋を呼び、メンバーは否定するも世間からのバッシングは止まず、翌年に解散となった。
LOVELYZ(ラブリーズ)
2021年11月解散
INFINITEや元IZ*ONEのクォン・ウンビが所属するWoolimエンターテイメントから、2014年にデビューしたLOVELYZ。彼女たちの魅力といえば、なんといっても抜群の歌唱力と清純でかわいらしい楽曲。『Candy Jelly Love』『Hi〜』『Ah-Choo』などの人気曲をリリースし、2019年にデビュー済みの女性アイドルグループ同士で頂点を競うサバイバル番組「QUEENDOM」でも話題になったが、2021年にメンバーのBabysoulを除くメンバー全員が所属事務所と再契約しないことを発表し、解散。現在は、それぞれソロとで、歌手や女優として活動している様子。
GFRIEND(ヨジャチング)
2021年5月解散
2015年にデビューした5人組ガールズグループ、GFRIEND。彼女たちは、清純なルックスとパワフルなパフォーマンスをコンセプトにした"パワー清純”としうコンセプトで注目され、その実力や完成度が高いステージで人気を集めていた。
これまで、『Glass Bead』『Me gustas tu』『ROUGH』『NAVILLERA』をはじめとした数々のヒット曲をリリースし、数々の音楽チャートで1位を総なめに。順調に活動してきたと思われるが。2021年にメンバー全員が所属事務所と契約満了になり、事実上解散となった。
IZ*ONE(アイズワン)
2021年4月解散
日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」から誕生した12人組ガールズグループ、IZ*ONE。彼女たちは、2018年〜2021年までの期間限定グループとして知られていたが、韓国のみならず日本でもたくさんの人気を集め、惜しまれつつ解散を迎えた。
現在では、メンバーそれぞれがIVEやLE SSERAFIMといった人気グループやソロアーティスト、女優などとして目覚ましい活躍を見せている。
X1 (エックスワン)
2020年1月解散
韓国の名物オーディション番組「PRODUCE101」シリーズのシーズン3である「PRODUCE X 101」から誕生したX1。
同番組でデビューしたグループは期間限定で活動することで知られているが、そのなかでもX1は過去最長の5年という活動期間が設定され、ファンの期待も高まっていた。
しかしそんな矢先、ファンによる人気投票でメンバーが選ばれるシステムにもかかわらず、番組自体に票数操作疑惑など、様々な問題が発生してしまい、デビュー後6ヶ月間で解散。
現在はメンバーそれぞれが別のグループやソロアーティスト、俳優などとして活躍している。
PRISTIN (プリスティン)
2019年5月解散
PRISTINもNU'ESTと同じく、PLEDISエンターテイメント(現HYBE)からデビューしたグループ。メンバーのギョルギョン、ナヨンはI.O.Iとして活動していたことでも知られている。実力、ビジュアルともに申し分ないメンバーが集っているにもかかわらず、2017年にデビューして以来、グループ全体としての活動があまり多くないまま2019年に解散となった。ギョルギョンは、現在中国で女優として活躍中。
B.A.P(ビーエーピー)
2019年2月解散
2012年にデビューした6人組ボーイズグループ、B.A.P。ヒップホップを軸とした力強い楽曲とパフォーマンスで、デビューするや否や大きな注目を集め、韓国のみならずアジア全土で支持を集め、同時期にデビューしたEXOと当時人気を二分していた。しかし、2014年より所属事務所との契約を巡る訴訟が勃発し、長い争いを経て2019年にメンバー全員が退所。ファンに惜しまれつつも、事実上の解散となってしまった。
Wanna One(ワナワン)
2019年1月解散
「PRODUCE101」シーズン2から誕生したボーイズグループ、Wanna One。彼らは、2017年〜2019年までの期間限定で活動していたが、その間に韓国のみならずアジアで社会現象的な人気を獲得した。惜しまれつつ活動終了となるも、現在はメンバーがAB6IX、CIXなどのグループ、ソロアーティスト、俳優としてそれぞれ活躍を見せている。2021年12月には、音楽授賞式「MAMA」で一夜限りの復活ステージを披露し、多くのファンの胸を熱くさせた。
missA(ミスエイ)
2017年12月解散
missAは、2010年にJYPエンターテイメントからデビューしたガールズグループで、TWICEの先輩的存在に当たる。
「全てにおいてAクラスの実力を持ち、アジアでトップを取る」という想いが込められたグループ名の通り、韓国や中国をはじめにアジアで人気を集めたが2016年からメンバーのジアが脱退し、それに続きミンも契約満了で退所。そして最終的に残ったスジとフェイで解散した。現在スジは女優として確たる人気を獲得。フェイ、ジアは中国で活躍中。
SISTAR(シスター)
2017年5月解散
惜しまれつつ解散したグループといえば、SISTARの存在も忘れてはならない。
2010年に、現在IVEやMONSTA X が所属するスターシップエンターテイメントからデビュー。清純派アイドルが人気を博していた当時に健康的なルックスとキャッチーで堂々たるパフォーマンスで大人気に。これまで、『Loving U』『I Swear』『Touch my body』といった夏らしい爽やかで楽しい楽曲が大ヒットし、K-POP界の夏ソング女王的存在となった。
しかし、2017年に当然の解散を発表し、惜しまれつつもグループ活動に幕を閉じた。一部のファンからは「SISTARがいない夏なんて考えられない」といった声も上がるほど。今では、それぞれがソロアーティストやオーディション番組の審査員などとして活躍。
I.O.I(アイオーアイ)
2017年1月解散
「PRODUCE101」シーズン1から誕生したグループ、I.O.I。彼女たちは、2016年〜2017年までの1年間という短い期間で活動していたが、その間に『Dream Girls 』『Whatta Man (Good man)』『Very Very Very』などリリースする楽曲が全て大ヒットし多くのファンから愛された。解散後もチョンハやソミはソロアーティストとして才能を開花させ、セジョンは女優としての活躍も目覚ましい。他のメンバーもWeki Mekiや宇宙少女などといった、それぞれのグループで活動している。
Wonder Girls (ワンダーガールズ)
2NE1(トゥエニーワン)
2016年11月解散
2NE1は、昨今のガールクラッシュブームの元祖ともいえる存在。2009年にBIGBANGの妹分グループとしてデビューして以来、個性的なファッションやクオリティの高いパフォーマンスで人気を博し、唯一無二の伝説的なガールズグループとなった。『FIRE』『I AM THE BEST』など、これまで世間に送り出した名曲は数知れず。2016年に惜しまれつつ解散となったものの、昨年「コーチェラ・フェスティバル」で再集結し大きな話題に。
4minute(フォーミニッツ)
2016年6月解散
2009年にデビューした4minuteは、K-POP第2世代を代表するガールズグループのひとつ。クールでパワフルなパフォーマンスが持ち味で、彼女たちもガールクラッシュブームの先駆けとなった存在と言える。2016年にヒョナ以外のメンバーが再契約をせず、事実上解散することに。現在、ヒョナはソロアーティストとしてK-POP界で確たる地位を築いており、最近は恋人DAWNとの復縁騒動でも話題に。