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忽那汐里がまとう、モードなローズウッド。
スモーキーを仕込ませて。
甘さになびくことない、レッドブラウン。
ハッと息をのむ印象的なまなざしは繊細なグラデーションでつくられたレッドブラウンスモーキーアイのなせるワザ。時に甘くなりがちなレッドカラーを、パール感を上品に抑えることで、スウィートさに寄せることのないキリリとした仕上がりに。レッドがブラウンと混ざり合うことで、深みと強さも印象付ける。キーとなるのは、ほんの少しだけ混ぜたパレット左下のグレイッシュなブラウン。あえて“くすみ感”を加えることでスモーキーなスパイスを。美しいグラデーションをつくるコツは「少しずつレイヤーすること。スモーキーアイを完璧に仕上げるには“我慢強さ”も必要です」(YUKI)
ブラウンのレイヤーで、かなえるは
レイドバックした美しさ。
YUKIいわく「モダンなベージュブラウンルックを目指しました」その言葉のとおりウォームトーンの暖色系ブラウンアイに吸い込まれる。イエローベースのブラウンは甘さを抑えた、クリーンな雰囲気。そこにリキッドタイプのオレンジシャドウを重ねることで、フレッシュさもオン。チークにもオレンジ系、リップにはモーヴブラウンを選ぶことで“色みを感じさせるブラウン”メイクが完成した。「ブラウンと一言で言っても、実は少しずつ色みが違います。トープやモーヴ、マルーンにマホガニー、チェスナット……。そういった繊細な違いをルックで感じていただければ」(YUKI)
身も心も、そして表情さえも委ねたい。
秋色の光でつくる心地よい存在感。
日本を離れたからこそ見える、新たな美の価値観。
それは世界を虜にできるほど、パワフル。
――本日の撮影を振り返って、いかがでしたか?
忽那さん(以下、K): 海外での撮影は、ちょっとしたタッチアップなどは自分でやらなくてはいけない環境だったりするので、最近メイクには興味がわいていました。なので今日の撮影はとても楽しかったです。
YUKIさん(以下、Y): 日本の女優さんをメイクする機会があまりないので、楽しみにしていました。忽那さんは女優としてのキャリアも豊富で、芯のある方という印象。内側からでてくる凛とした雰囲気は、まさにこれからのRMKが描く人物像と重なり、それが体現できたメイクになったと思います。
――忽那さんにとってメイクとはどんなものですか?今回のメイクの感想についてもお聞かせください。
K: 私たちの職業は、一日のうちで“自分ではない服とメイク”をまとっている時間が圧倒的に多いので、役柄から自分に戻るときにメイクをガラッと変えることがすごく大事だと思っているんです。特に長期にわたる撮影などでは土日などのオフに、外でゆっくりお茶をする、というときもしっかりメイクをするようにしています。それだけで気持ちがすごく変わるんです。今回のメイクは最初に鏡を見て「こんなに大人っぽくなれるんだ!」と単純に驚きました。自分ではなかなか再現できないと思いますが(笑)、レイヤーで深みを描いた仕上がりがとても素敵で……。個人的にビビッときたのは2番目のルック。少し温かみがあって、でもカッコいい凛とした雰囲気が、今の自分の気分の在り方に近いんじゃないかと思いました。
Y: 今日は2つのルックをつくりましたが、まったく違う忽那さんの2つの表情を描き出すのと同時にコレクションの幅の広さも見せたかったんです。今日僕がやったメイクが忽那さんの今までのキャリアや今の生活とリンクしてエンゲージできたと思い本当に嬉しい。暖色のコレクションだと普通は甘くなりがちなんですが、甘さをスパイスとして入れて凛とした人物像を描き出すことは可能なんです。
K: 最初のルックは赤がとても印象的でした。色として、やはり勢いを感じます。今日YUKIさんにメイクをしていただいて、その日の目的や目標によってアプローチを変えることのできるメイクの力を味わった気がします。
――お二人は日本を離れて海外で活躍されていますが、海外でクリエイションを極めようと思った理由やきっかけをお話しいただけますか?
K: アメリカに行って挑戦しようと思った数年前に、日本で少し迷走してしまった時期がありまして。しかしちょうどそういったタイミングで海外との合作作品に出演させていただいたり、台湾の監督とお仕事をしたりというチャンスに恵まれ、一気に視野が広がりました。よく「ハリウッドに進出」と言っていただくのですが、そこにこだわっているわけではなく、たまたまきっかけがアメリカだったんです。違う国の文化、違う感覚を持った方と仕事がしたい⋯⋯、その一心でした。
Y: 僕は2011年に渡米したのですがきっかけはこのまま日本にいると『自分の将来』が予測できてしまう気がして。僕は先が見えてしまうと退屈を覚えてしまうタイプなので(笑)、当時は20代でしたし、“先が読めない場所”に行こうと思ったんです。たとえ新しい環境でも目の前のことを100%、200%でこなしていけば、きっと5年後がついてくるのではないかと。今もまだ5年後など見えないですし、目の前のことに必死です。やはり外から見ると日本は素晴らしい国なんだと改めて思いますが、クリエイションに絶対必要な“刺激”はNYで学ぶことが多いのでは、と思います。
――改めて日本の良さに気付く、ということも多いのでは?
K: 現在はコロナ禍でもあるので、1年ほど日本におりますが、久しぶりに四季を一通り見届けると、街がキレイだなぁと思いました。夜仕事が終わったあと高速道路を通って家に帰る日々を送っていますが、ビルが整然と並んでちゃんと集約されていて、整っていて……。仕事の面でも、日本の作品との距離が空いてしまっていた分、ひとつひとつの作業と工程に対してまるで初心者のようで(笑)、キョロキョロしながら毎日を過ごしています。改めて“面白い目線”に立てている気がします。
Y: アジア人はおしゃれですし、とても美しいです。僕自身も日本にいたときは外ばかり見ていましたし、実際に外国人的美しさを求める文化なんですよね。でも僕がNYに渡ってマイノリティになったときに、向こうは逆に客観的に見たアジア人のユニークさに“美”を見出してくれる人たちがいる環境なので、自分に自信が持てたんです。それによってもう一回日本を客観的に見返したときに、この感覚を日本にいる日本人の方々に味わってほしいと思いました。外を見て、骨格もまったく違うような人たちを目指すのではなく、自分たちの本来の美しさを見出してほしいですね。
――今後、目指していきたいこと、チャレンジしたいことを教えてください。
K: 私の夢のひとつに、グローバルな環境に日本の話を持ち込みたい、というのがあります。海外で何とか仕事にも恵まれて続けられているのですが、演じる役柄の根本的な部分でどうしても文化や歴史的なベースが欠けてしまうものが多くて……。もう少しドメスティックな日本の気質や心が入った、自分にとって少しパーソナルな作品を持ち込んでみたいですね。それにはもう少し、私がアメリカで頑張らないと(笑)。
Y: 僕はRMKを世界で通用するビューティーブランドにしていきたいと思っています。日本で見ていて素敵というだけじゃなくて、NYで見ても他の国で見ても素敵と感じられて、たくさんの人にも使ってもらえるようなプロダクトをつくっていきたいんです。グローバルな価値観で生活をしている分、世界中で見たメッセージを添えて、RMKを発信していけたらいいなと思っています。
Photos: Saki Omi at IO Makeup: YUKI at RMK Hair: Asashi Styling: Michiko Kitamura Nail: Naoko Takano Video Director: Masaki Sato Text & Interview: Miho Maeda Editor: Kyoko Muramatsu Video Producer: Minako Nagano Digital Producer: Noriko Kuramoto