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エーザイ株ストップ高買い気配-アルツハイマー病治療薬承認で

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エーザイ株は8日午前の取引で前日比19%高の9251円とストップ高買い気配となり売買が成立していない。午前9時53分時点で差し引き1026万株超の買い気配となっている。米食品医薬品局(FDA)が同社と米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬を承認したことから買いが優勢となった。

  FDAは7日(米国時間)に治療薬「アデュカヌマブ」を承認したと発表。アルツハイマー病の根本的な原因に作用する治療薬としてFDAの承認を得たのはアデュカヌマブが初めて。7日の米株式市場でのバイオジェン株の終値は38%高の395.85ドルと、2015年4月以来の高値を付けた。

エーザイとバイオジェンのアルツハイマー治療薬、FDAが承認 (2)

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、キャロライン・スチュワート氏は、「FDAの諮問委員会がネガティブに反応していたこともあり、承認はサプライズだった」とコメント。「エーザイだけでなくアルツハイマー治療薬を開発する他の企業にとっても新しい道を開くことになる」との見解を示した。

  FDAは昨年11月の諮問委員会会合で治験データが有効性を十分に証明できていないとして前向きな評価を与えなかったことから、エーザイの株価は低迷していた。

  エーザイは8日、5月に開示した22年3月期の業績予想にアデュカヌマブに対するFDA承認の影響は織り込み済みだと発表した。

(詳細を追加して記事を更新します)
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