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肩内の扶助(ショルダーイン)

馬も人間と同様に生活していくうちに体の歪みが生じます。体が歪んでしまうことで本来のパフォーマンスを発揮できないだけでなく、ケガのリスクが高くなるというデメリットもあります。例えば馬体が歪んで常に重心が左右どちらかに傾いている場合、傾いている方の脚にばかりに体重がかかってしまい炎症などのケガを引き起こします。
そうならないためにも体の歪みを直す必要があります。そのための方法として肩内(ショルダーイン)が非常に有効です。
この記事では肩内をするための準備や扶助の方法について解説していきます。この記事を読むことで今まで肩内をやったことが無い人でも大まかな肩内を習得でき、実際に試すことができます。

肩内とは?

肩内の扶助(ショルダーイン)

肩内とは馬体が斜めの状態でまっすぐに進むことです。肩内をしているところを正面から見ると内方後肢と外方前肢が重なって見え、馬の脚が3本に見えます。上手くいくと名前の通り肩が内に入っているのを感じることができます。
また、肩内は馬場馬術競技L1課目にも組み込まれています。馬体の歪みを直しながらL1課目の練習もできるので一石二鳥ですね。

肩内のための準備

肩内の扶助(ショルダーイン)

肩内をするために必要な準備を3つ紹介します。

フラットワークを十分に行った馬状態

まずはフラットワークを十分に行った状態を準備しましょう。肩内はある程度馬の体がほぐれていないと上手にできません。この時のフラットワークは左右への柔軟性を意識したメニューにしましょう。具体的には小さめの巻乗りを複数回繰り返すのがおすすめです。
その他には内方脚がしっかりと効くかどうかをフラットワークの段階で確認しておくことも大切です。内方脚がしっかりと機能しないとなかなか肩内は上手にできません。

内方姿勢が取りやすい場所

次に内方姿勢が取りやすい場所を準備します。具体的には隅角を利用するのが良いでしょう。隅角が使えない状況であればグランドバー(横木)で隅角に見立てたものでも大丈夫です。また、肩内をする上で隅角でしっかりと内方姿勢を作ることが大切で、そのためには隅角に深く入る必要があります。そのための工夫として隅角付近にカラーコーンなどを置いて置くと隅角に深く入るための助けとなります。

まっすぐの目印を置く

次に隅角を曲がった先にまっすぐの目印を置きます。これがあることで肩内をした際に進行方向を明確にでき迷うことなく実践できます。蹄跡のうえでするのであれば必要ありません。L1課目では肩内の状態を20メートル保つことが求められますので、まっすぐ進める距離を20メートル以上確保しておくと良いでしょう。

肩内のやり方

肩内の扶助(ショルダーイン)

肩内のやり方について解説します。
肩内のイメージは馬が巻乗りで曲がるのを内方脚でさえぎってまっすぐ進ませることです。つまりハミの操作や人間の体の向きは巻乗りをする時と同じです。そこに内方脚で馬を押してまっすぐ進ませることで肩内となります。
具体的な手順を紹介します。

  1. まっすぐの状態でなるべく深く隅角に侵入する
  2. 隅角で内方姿勢をつくり馬を巻乗りと同じ状態にする
  3. 巻乗りと同じ状態をつくれたら内方脚を使って馬を外へ追い出す。
  4. そのまま馬体が斜めになっている状態をキープしながらまっすぐの目印に沿って馬を進ませる。この時、拳や体の向きはそのままでいいが、頭の向きと視線はまっすぐにする

巻乗りと同じ状態と説明しましたが、巻乗りの状態が分からない方に向けて巻乗りの状態について解説します。巻乗りの状態は以下のことを指します。

  • 馬の顔が内側へ向いている
  • 馬の体全体が内側へ湾曲している
  • 人間の体が馬と同じように内側に向いている
  • 人間の重心バランスはやや内側

まとめ

いかがでしたでしょうか。肩内のやり方や準備、扶助の方法について理解できましたでしょうか。
この記事で紹介したポイントをまとめると以下の通りです。

  • 肩内は馬体の歪みを直すに最適
  • 肩内をするにはフラットワークをしっかりした状態と内方姿勢を作りやすい場所、まっすぐの目印を準備することが大切
  • 肩内のイメージは馬が巻乗りで曲がるのを内方脚でさえぎってまっすぐ進ませること


この記事を参考にぜひ肩内に挑戦してみてください。慣れないうちは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れると簡単です。肩内は様々な場面で使う機会がありますので習得しておくととても便利です。
また、肩内は自分では気づけないミスが多いのでインストラクターの方などに録画してもらって見直しながらすると上達が早くなります。

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