レノファ山口FC

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PREVIEW

後半戦突入! 上昇気流に乗る勝利へ

プレスとカウンターの“進化”に要注目!

 

2023年シーズンが折り返し、今節からはいよいよ後半戦。
6位以内という目標に挑むには、勝点3をコンスタントに積み上げていく必要がある。栃木SCと対戦する今節も求めるものは白星のみ! 相手は甲府や仙台とは戦い方が異なるが、強度の高いサッカーを継続して、勝利へと進んでいこう!

 

レノファから見た栃木との通算対戦成績は3勝1分7敗。
前回は4月8日のみらスタでのゲームで、福島隼斗(背番号23)に先制されたものの、後半アディショナルタイムに24.梅木翼が同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。梅木のゴールは右のコーナキックが起点で、10.池上丈二が入れたボールに14.沼田圭悟が飛びついてゴール前に供給。これを18.高木大輔がファーサイドにはたき、梅木が押し込んだ。

得点場面に絡んだ選手のうち、池上と沼田は前節仙台戦でもアシストしており、調子は良さそうだ。特に沼田は6.矢島慎也のゴールをアシストしたり、11.田中稔也と連動して相手の進撃を抑え込んだりと躍動。アシストは完璧なもので、沼田と矢島のアイデアがぴたりと合った。そして田中とともにやりきったサイドでの守備対応は今節にも生きてきそうだ。

レノファの予想フォーメーションは4-3-3の形とした。フアン・エスナイデル監督は前節は4-2-3-1ではなく、4-3-3のように見えるシステムを採用。これが奏功し、バックラインを3枚に可変して攻撃を始める仙台に対して、迫力のあるプレスを掛けることができた。今節の相手は図の通りオーソドックスな3バックのため、前節同様に13.大槻周平、6.矢島慎也、20.河野孝汰で相手をはめに行くことは十分に考えられる。

 

ところで、「4-3-3のように見える」と曖昧に表現したのは、ビルドアップ時に15.前貴之が中盤まで上がったり、16.吉岡雅和と20.河野孝汰が臨機応変にポジションチェンジしていたりと、流動性に富んでいたからだ。
特に右サイドはエスナイデル監督が「改めて素晴らしい選手だと思った」と評する前の動きが良く、流動的に動いても組織が破綻することはなかった。26.野寄和哉のプロ初ゴールも右の流動性が結果として表れたものだ。

ただ、4-2-3-1と4-3-3を見せてきたエスナイデル監督が今節はまた別のシステムを使ったり、よりチャレンジングな可変システムで臨むかもしれない。
このあたりの予想を楽しむためにも、次は対戦相手の栃木について見ていくことにしよう。

 

栃木は3-4-2-1というフォーメーションを続けている。現在は20位と苦戦しているが、良い守備から良い攻撃というコンセプトは不変だ。前線には長身で得点力の高い選手を置いており、歯車が噛み合えば下位から抜け出せそうな顔ぶれが揃っている。

 

選手で注目したいのは攻撃局面に積極的に顔を出し、クロスボールやセットプレーからチャンスを作る福森健太(背番号30)だ。福森はこれまでは左ウイングバックでのプレーが多く、右利きのためインスイングのゴールに向かうクロスボールでチャンスを作ってきた。
しかし、町田と対戦した前節は時崎悠監督が両サイドに手を加え、福森を普段とは逆の右に置き、左には左利きの吉田朋恭(背番号21)を起用。右に右利き、左に左利きという配置とした。

 

彼らが利き足でクロスボールを蹴った場合、ゴールからは離れていくボール(アウトスイング)となる。指揮官の狙いは想像するしかないが、このほうが身長183cmの宮崎鴻(背番号32)、187cmのベテランFW矢野貴章(背番号29)にとっては合わせやすい軌道になるのかもしれない。もっとも福森は左足の精度も高く、前節は左足のクロスで先制点をアシストしているが…。

 

ただ基本的には利き足によってクロスの質が変わってくることは、観戦する際にも注視しておきたいポイント。
栃木はクロスとセットプレーからの得点が多く、レノファとしては、まずはボールの出し手に対して強度高く臨む必要がある。特に福森など精度が高いクロッサーへの対応は沼田と田中の出番だ。

また、ボールの受け手に対しては3.ヘナンと5.松本大輔が厳しく対応し、セカンドボールには4.神垣陸が中心となって素早く反応したい。セカンドボールの拾い合いを制することも今節はいっそう大切になる。

レノファの攻撃ではエスナイデル監督の次なる一手に注目したい。
甲府戦の前半、仙台戦の90分間はレノファのハイプレスが良く効いたが、栃木は過去2戦に比べるとハイプレスが効きにくい。敵陣でボールを奪い返すのは容易ではなく、奪ったあともそれほど背後にスペースがない。いわゆる「ブロックの外側でボールを動かすだけ」という展開に陥りやすく、なかなか攻め崩すのは難しい相手と言ってよいだろう。

 

そのような特徴を持つ相手に対して、エスナイデル監督がどのようにプレスを効かせ、奪ったあとの攻撃を機能させるのか。後半戦は守勢に入るチームも増えると予想されるため、今節のゲーム内容は後半戦を占う上でも重要なものとなりそうだ。

 

しかし、難しい試合を勝ちきることができれば、レノファはさらに自信を深め、上昇気流に乗っていけるだろう。目指すは勝利。アウェイの地でも熱いサッカーを繰り広げ、夢を広げる勝点3を掴み取ろう!

PICK UP

19位から6位はきっと叶う!

過去の大躍進をチェック

 

J2リーグの前半戦を終えた段階で、レノファは勝点22で19位に位置している。J1参入プレーオフ圏のライン上にある6位磐田は勝点33で、その差は11ポイント。やや開いているようにも見えるが、2勝1敗のペースで勝点を積み上げると最終勝点は64に達し、1勝2分のペースでも勝点57前後となる。後半戦でギアを上げれば上位進出は夢ではない。

 

 ◆今季の前半終了時点の順位と勝点

1位 町田 46pts.
2位 大分 40pts.
3位 東京V 37pts.
4位 長崎 35pts.
5位 甲府 35pts.
6位 磐田 33pts.

    :
19位 山口 22pts.

 

実際に後半戦で大きく成績を上げたり、逆に不調に陥ったりするチームは毎年いくつかある。参考までに過去のデータを引っ張り出し、プレーオフ圏のチームの盛衰と前半戦で19位のチームがどうなったかを見てみたい。まずは昨シーズンの前半戦の成績は次の通りだ。

 

 ◆2022年 前半終了時点
1位 新潟 42pts.
2位 仙台 40pts.
3位 横浜FC 40pts.
4位 岡山 32pts.
5位 長崎 31pts.
6位 山形 30pts.

    :

17位 山口 24pts.

    :

19位 栃木 22pts.

 

中位勢が大混戦だった2022年前半戦は、6位から19位までの勝点差がわずか8ポイントしか離れていなかった。そして最終順位は次のようになった。

 

 ◆2022年 最終成績

1位 新潟 84pts.
2位 横浜FC 80pts.

- - △自動昇格 -
3位 岡山 72pts.
4位 熊本 67pts. ←前半6位30pts.
5位 大分 66pts. ←前半7位28pts.
6位 山形 64pts.

- - △PO進出 -

    :

16位 山口 50pts.

17位 栃木 49pts.

 

前半戦6位だった山形はそのまま順位をキープし、19位の栃木は少しだけ順位を上げた。また、前半終了時点で昇格圏外だった熊本と大分がプレーオフ進出を決め、逆に仙台(最終7位)と長崎(最終11位)が圏外にしずんでしまう結果となった。

 

さらに前年の2021年はプレーオフが行われなかったためあまり参考にならないと思うが、成績は次の通りとなった。

 

 ◆2021年 前半終了時点

1位 磐田 47pts.
2位 京都 44pts.
3位 琉球 43pts.
4位 新潟 41pts.
5位 甲府 37pts.
6位 山形 36pts.

    :

15位 山口 22pts.

    :

19位 愛媛 18pts.

 

 ◆2021年 最終成績

1位 磐田 91pts.
2位 京都 84pts.

- - △自動昇格 -

3位 甲府 80pts.
4位 長崎 78pts. ←前半7位36pts.
5位 町田 72pts. ←前半8位35pts.
6位 新潟 68pts.

    :

15位 山口 43pts.

    :

- - ▽降格※ -

20位 愛媛 35pts.

※2021年は4チームが降格対象

 

さらに前年の2020年はコロナ禍の影響を強く受けたため省略し、次に2019年を見てみよう。近年まれに見る大混戦&大逆転となったシーズンだ。

 

 ◆2019年 前半終了時点

1位 山形 40pts.
2位 京都 37pts.
3位 柏  37pts.
4位 水戸 36pts.
5位 大宮 36pts.
6位 甲府 33pts.

    :

15位 山口 26pts.

    :

19位 鹿児島 20pts.

 

前半戦は各試合の平均得点が2.38点と、2022年(2.44点)や2023年(2.47点)と比べて低く、勝点1を分け合う手堅い展開が続いた。それが後半に入ると一転する。最終成績は次の通りだ。

 

 ◆2019年 最終成績

1位 柏  84pts.
2位 横浜FC 79pts. ←前半12位29pts.

- - △自動昇格 -

3位 大宮 75pts.
4位 徳島 73pts. ←前半9位31pts.
5位 甲府 71pts.
6位 山形 70pts.

- - △PO進出 -

    :

15位 山口 47pts.

    :

- - ▽降格 -

21位 鹿児島 40pts.

 

前半戦はプレーオフ圏外だった徳島が後半戦だけで42ポイントを積み上げ、横浜FCに至ってはほぼ負けなしで後半戦を突き進み、50ポイントの猛チャージ。プレーオフ圏も飛び越して自動昇格圏に到達した。

 

また、2017年は前半戦で13位(勝点30pts.)だった千葉が後半戦で大きく成績を上げ、最終的にプレーオフ圏の6位(勝点68pts.)に躍進している。この時の指揮官がフアン・エスナイデル監督! 
今年はもう少し勝点を積み上げないといけないが、手腕に大いに期待が懸かる。

 

このような毎年の節別成績は「Jリーグデータサイト」で見ることができる。
一般向けにも詳細な順位表が手に入るサイトで、Jリーグがスタートした30年前のシーズンからチェック可能だ。「Jリーグデータサイト」をキーワード検索し、順位表のメニューを選択すればOK。ぜひいろいろな逆転劇を探して見てほしい。意外なチームの躍進が見つかるかもしれない。

予想フォーメーション

通算対戦成績

前回対戦ハイライト

スタッツ

2023年6月20日現在

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