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ヘンリー王子(Prince Henry)

王室離脱後、警察による警護を受けられなくなったことを不服としていたヘンリー王子。そう決定を下したイギリスの内務省に見直しを求めて裁判を起こしていた。しかし今年2月にイギリスの高等法院は「政府の決定に違法性はない」として王子の訴えを退けた。

内務省はこの裁判にかかった費用の50万ポンド(約9,600万円)を王子に支払うよう求めていたが、今週初め裁判所は王子に支払いを命令。王子が全額支払わなくてはならないことが決まった。王子は自分の弁護士らに対する費用も支払わなくてはならないため、総額約100万ポンド(約1.9億円)程度負担しなくてはならないと見られている。

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Karwai Tang//Getty Images
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)

王子は内務省の費用のうち自分が負担する分を半額にするよう求めていた。理由は「自分の訴えが部分的に認められたから」。でも判事はこれを却下。2月に訴えが退けられたことは「王子の包括的な敗訴」で「部分的に裁判に勝ったという主張にはメリットがない」と判断を下した。新聞「デイリーメール」が報じている。

ちなみに王子は2月の高等法院の判断を不服として控訴すると宣言していた。しかし今週判事はその控訴申請も却下。王子の申請の一部を「率直に言って絶望的」と評している。

内務省が裁判に使った費用はもちろん税金。この裁判で王子が負けた後、一部のイギリス国民からは「政府に税金を無駄遣いさせた」と王子を批判する意見も噴出した。来月自分の立ち上げたチャリティイベント、インビクタスの10周年を祝う礼拝に出席するためイギリスに帰る予定の王子。それに先駆けて色々つらい決定に直面することになってしまった。