2度の中断をへて昨年9月に再開した日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の原子力規制委員会による安全審査が停滞している。原子炉直下の断層が「活断層」かどうかが最大の焦点だが、規制委に説明不足を指摘され、本格的な審査に入れない状況だ。
規制委は9日、2号機の審査会合を約2カ月ぶりに開いた。規制委は、この断層の現地調査を昨年12月に実施しており、この日は、現地調査やそれまでの審査で規制委が指摘した項目について、原電が回答を用意してくるはずだった。
しかし原電は「準備ができなかった」としてこの日の回答を見送り、回答の一部を3月、大半を5月に行うと表明した。このため、議論はほぼ進まなかった。
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