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2019-08-24

【output】宮森の臨床動画<認定講師 宮森大地>

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。

突然ですが、このブログの更新は来週31日(土)で終了となります。
最後までお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。

さて、本日は「宮森の臨床動画」です。
今回は2本、臨床動画を公開します。

1本目は操体法の下肢外旋で肩の動きが改善できた臨床動画です。

ただ、重要なのは操法(テクニック)ではなく、操体法独自の評価にあります。
参考になるかと思われます。

続いて2本目の動画は1本目の動画の後の展開です。

今度は踵突き出しというテクニックを行い、全身の疲労感の改善を目指しました。
評価も1本目と同じような手法を使っています。

どちらも「原始感覚に従う」という原理原則を重視した臨床動画です。
何かの参考にしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2019-08-17

【output】宮森の臨床動画<認定講師 宮森大地>

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。

メルマガが届く頃には台風の脅威が過ぎ去っている頃でしょうか。
まだまだ暑い日が続きそうですね。
熱中症は防げる病気だと思いますので、気をつけながら日々を過ごしたいものです。

さて、本日は「宮森の臨床動画」です。
今回は2本、臨床動画を公開します。

1本目は操体法のつま先上げで腰・肩・首の動きが改善できた臨床動画です。

カメラのアングルが微妙ですが、リアクションで読み取っていただけると幸いです。

1本目の動画の後の展開を2本目の動画に収めました。
同じ症例の方に、内臓治療で腰の動きをさらに改善できた臨床動画です。

こんな感じでやる方法もあるんだな、くらいに感じていただければ幸いです。


また、最後に宣伝になりますが、11月に内臓治療、12月に頭蓋治療のセミナーを開催します。
準備ができ次第、ご連絡差し上げます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2019-08-10

【output】アホでもわかる解剖学<認定講師 宮森大地>

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。

先週、初歩の初歩の解剖学の内容をお送りしました。
なぜか(私に伝わる範囲で)評判が良かったので、本日も解剖学をお伝えします。

今回のタイトルは「アホでもわかる解剖学」です。
※先週が「バカでもわかる解剖学」だったので少しだけ変えました。

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ここ数週間、私のメルマガでは所々で筋膜(深筋膜)の話題が出てきます。
何かと話題の筋膜ですが、筋膜の作用を簡単に復習してみましょう。

<筋膜 fasciaの作用>
1.      構造物を包む
2.      構造物をまとめる
3.      構造物を保護する
とにかく構造物を包んで、まとめて、守っているわけです(他にもありますが)。

さて、体肢では、作用が同じような筋群は同一の神経に支配されることが多いです。
このような場合、作用が同じ筋群と違う筋群は筋間中隔(深筋膜の厚いシート)によって隔てられて、区画ごとに分けられます。

コンパートメント症候群(筋区画症候群)は聞いたことがあると思います。
そして、区画の境界を作っている筋膜は、骨格筋の収縮時に筋腹が膨隆するのを防いでいます。
この結果として、区画内の静脈が圧迫されて、その血液が押し出されます(筋ポンプ作用)

ところで、いわゆる筋膜リリースを行うとすると、部位によっては(※腸脛靱帯)、800kg以上の伸長刺激が必要と言われています。
これを考えますと、一般的に言われている筋膜“リリース”はあり得ないということになります。
もし、本当に“リリース”が成立したその時は、筋膜の線維がちぎれるレベルで伸びた、ということになります。
筋膜リリースが現実的かどうかは別として、筋膜の線維の伸長自体はもう立派な医療事故です。
とは言え、なぜか筋膜のある部位へのアプローチは効果を発揮することは多いです。

少々話が脱線しましたが、ここからは私見を交えてお伝えします。
臨床上、筋のコリ(硬結)や他の組織との滑走不全が生じている症例によく遭遇します。
硬結があると筋の膨隆が持続しており、区画内の内圧が高まっていることが予想されます。
そうすると、筋膜が内側から圧迫され、筋膜由来の症状も出ているのでは?と考えます。
こういった場合、筋自体へのアプローチに加え、区画を形成する深筋膜へのアプローチも有効であることが多いように感じます。

例えば、五十肩などでは上腕の筋群の緊張が高まっていることが多いです。
上腕では、上腕二頭筋-上腕筋と上腕三頭筋とを隔てる上腕筋間中隔があります。

これら屈筋群や伸筋群へのアプローチを行うと区画内の圧が下がり、症状が軽減します。
その後、筋間中隔への圧迫を加えていくと、生じていた滑走不全が改善し、さらに症状が軽減されることが多いです。

簡単ではありますが、このように内圧が高まっていそうな体肢の筋間中隔へのアプローチが功を奏することがあります。
今までにない知見でしたら、ぜひお試しください。

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今回も初歩の初歩の内容ではありましたが、何かのヒントにしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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宮森大地

2019-08-03

【output】バカでもわかる解剖学<認定講師 宮森大地>

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。

本日は私が当会のスクール生さんにアウトプットした内容です。
当会はさまざまな職種の方が集まっています。
資格の有無も問わないため、本当に初歩の内容も共有するようにしました。

今回のタイトルは「バカでもわかる解剖学」です。

※スクール生さん向けのタイトルと文章なので、砕けた表現になって部分はご了承ください。
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さて問題です。
大腿四頭筋の外側広筋(以下、VLと記述)の起始部は?

(たくさんあるけど)大腿骨粗線外側唇から起始するため、(知らない人からしたら)意外と太ももの後ろ側に起始部があることが分かります。
また、VLの周辺組織には、硬くなりやすい組織の代表とも言えそうな腸脛靱帯(以下、ITTと記述)があります。

さて、この2つの関係性を考えてみると、ITTよりも深層にVLがあります。

ITTは大腿筋膜が肥厚した部位と記述している解剖学書もありますが、筋膜の役割の1つに「包んでいる筋線維の過剰な膨隆を抑える」というものがあります。
これを考えた場合、VLが膨隆している患者さんの場合、ITTが内側からVLによって圧迫され、ITTと連結のある大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋(以下、G-max,G-med,TFLと記述)の緊張が高まる可能性があります。

私の経験上ですが、こういった方々は膝痛や腰痛を抱えている方が多いと感じます。

さて、この場合、いきなりITTやG-max,G-med,TFLに直接的なアプローチを行う(例えば揉む)と、かなりの激痛を伴う上に、ITTを内側から圧迫しているVLの緊張が解けないので症状の軽減が望めないか、望めても再発の可能性が高いです。
そのため、VLからアプローチすることが大事かと思います(もちろん、他にもいっぱいチェックしますが)。

もっと言えば、VLに負担をかけている原因は何なのだろう?と考えられると、もう少し治療効果を維持するためのアプローチができるのかな、と思いますが。
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と、このような本当に初歩の初歩の内容ではありますが、こういった基本的な部分を見直すだけでも、アプローチの幅は広がると思いますし、考える材料として解剖学書を眺めることができると思います。

最後までお読みになっていただいたあなたにも、何かのヒントにしていただければ幸いです。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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宮森大地

2019-07-27

【症例報告】腹直筋リリースにより腰痛を改善できた症例<認定講師 宮森大地>

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。

さて、本日は私、宮森の症例報告をさせていただきます。
タイトルは「腹直筋リリースにより腰痛を改善できた症例」としました。

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○基本情報
・30代男性
・営業職

○現病歴
・数年前にも腰痛があったが、他院を受診して改善
・しかし、ここ数ヶ月で再度悪化
・生活スタイルはあまり変わっていない、とのこと

○問診
・他院を受診した際に、座り方などは指導されていた
・腰痛の改善と予防のために腹筋運動を指示され、継続している

○視診
・立位、坐位ともに前方頭位、胸椎後弯、骨盤後傾しており、やや重心は左偏移

○触診
・腰背部のstiffness+
・腹部にも硬結を確認

●考察
腰痛の再度の悪化の原因は分かりかねたが、腰背部だけでなく腹部の硬結に着目。
いわゆる腹筋運動を継続していたことから、硬結に発展したと考察。
腹直筋は腹直筋鞘によって包まれ、腹直筋鞘は他の腹斜筋群・腹横筋の腱鞘からなり、背部の胸腰筋膜と連続している。

腹直筋の硬結により、腹直筋鞘を内部から圧迫し、連続する胸腰筋膜とその内部にある脊柱起立筋群への内圧も高まっている?と考える。



○アプローチ
・腹直筋の筋線維や白線、腱画に沿ってリリース
※激痛を伴う

○結果
・腰背部のstiffnessが優位に低下
・「なんか軽くなった感じがする」とのこと
・腹部のセルフケアとストレッチを指導

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来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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宮森大地

2019-07-20

【症例報告】主婦でもできる内臓治療<TS実践会 受講生>

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。

さて、本日は以前に私の内臓セミナーをご受講いただいた受講生さんから嬉しい症例報告をいただきました。
私の個人のLINE@にご連絡をいただいたのですが、ご本人より許可をいただけましたので、ご報告をします。

ちなみにこの方は治療家さんではなく、普通の主婦の方です(笑)
そのため、タイトルは「主婦でもできる内臓治療」としました。
※文章は写真の下に多少直して書き起こしてあります。

------------------------------------------------------------------------------------
ご報告

5月の内臓セミナーの1週間後に体調不良を訴えられた方がいました。
(目眩で動けず2階の自分の部屋まで移動することが出来ないほど)
この方に助けを求められたので、原因を聞くと薬の飲みすぎとの事でした。

原因がハッキリしているので、解毒をしようと考えました。
肝臓からマーフィー点、ファーター乳頭のチェックをして、触って大丈夫そうなので、椅子に座って机に伏せた状態のまま触らせて頂きました。

肝臓から  触った瞬間黒くて冷たい感じが肝臓の形全部で感じられました!

触っているだけで冷たい感じが無くなっていって、机にうつ伏せになっていた方が起き上がって、膵臓も同じ黒く冷たい感じだったのが温まった頃には背筋を伸ばしてしっかり座れる様になりました。

全部触り終えたら本当は休んで頂きたかったのですが、自分の仕事をどうにかできる程度まで動けるようになりました。

後は水分を取ってドンドン排泄して〜とだけ伝えました。

2日後にもこれに近い状態になり、同じことをしました。その後薬の量を減らされました。

服薬の量が増えている原因については現在操体法で対応中です。
また報告させて頂きます(*^^*)

------------------------------------------------------------------------------------

<宮森のコメント>
この方は感性の鋭い方ですし(黒くて冷たい感じとか私は正直わかりませんし笑)、症例とも信頼関係があっての結果だとも考えられます。
しかし、しっかりと①症例にとって負担のない姿勢で行っている、②症状と原因から狙う臓器の因果関係を考えている(哲学を持っている)、③その後のアフターフォローも伝えている、と言う点から素晴らしいと私は感じました。

解毒と排泄という観点から言えば、水分摂取も大事ですが、程よい運動で肝臓や腎臓に血液を還流させることも大事だと私は考えますので、症例のできる範囲できつくない運動を進めるようにご提案をさせていただきました(激しい運動は血流が骨格筋に流れて内臓にはいかなくなるのでデトックスには不向きだと考えます)。

このような症例報告が聞けると私も嬉しくなります。
ちなみに最後の内臓・頭蓋セミナーは都内で11月と12月に開始します。

来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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宮森大地

2019-07-13

宮森の臨床動画

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。


さて、本日は私、宮森の臨床動画を公開します。
今まで公開していたものを再編集したものですので、すでにご覧になっている方も多いと思います。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLiDl6_5zTv83Iw9x89zPaDoupAie26nQa


操体法、内臓治療、頭蓋治療がそれぞれあります。
※操体法はI positionばかりですが…
どなたかの参考にしていただければ幸いです。



来週は症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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宮森大地

2019-07-06

【症例報告】一向に良くならない膝の痛みにイライラしていた症例<認定講師 宮森大地>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日は症例報告をお送りします。

さて、本日は私、宮森による症例報告です。
「一向に良くならない膝の痛みにイライラしていた症例」

――――――――――――――――――――――――――
〈基本情報〉
・30代 男性
・ニート

↑ちなみに今回の症例はこの人

<現病歴>
・昨年秋頃より走行時に右膝外側部に痛みあり
・日常生活では痛みを感じることはないので困っていない
・いくつか治療院を回るも「よくわからない」と言われイライラしている

<主訴>
・走った時に痛くなる膝の痛みをなんとかしたい

<触診>
・主に大腿二頭筋に筋硬結あり
・半腱様筋にも筋硬結を確認
・外側広筋と大腿二頭筋との筋間中隔に滑走不全あり
・内外ハムストリングス間にも滑走不全あり

<問診>
・昨年の夏頃に軽い肉離れを経験していた

<治療アプローチ1>
・上記の筋硬結のリリース
・上記の滑走不全部位のリリース

<アプローチ後の反応>
・普段は感じていなかったが、膝関節の屈伸運動の軽さを感じる
・その場で軽く走行をしてみると、右下肢の接地時にKnee-inのアライメントを確認

<治療アプローチ2>
・右足関節の内反方向への不安定性を確認できたため、足関節の安定化を実施。

<アプローチ後の反応>
・走行時のKnee-inアライメント改善。

<後日談>
翌日、翌々日と30分ほど走ってみたが、膝の痛みは出なかったとの報告。

<考察>
昨年の肉離れの経験から、ハムストリングスに器質的な変化を生じ、機能不全を起こしていたことが考えられる。
走行時のアライメントや筋硬結が確認できたことから、膝の外側組織にもメカニカルストレスおよびトリガーポイントの関連痛が生じ、痛みが出ていたと考えられる。

――――――――――――――――――――――――――
※自身の怪我もいい経験になるな、と思いました。

来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2019-06-29

【セミナー報告】 治療編:恒例の蝶形骨調整<認定講師 宮森大地>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
何気にこちらのブログは院の動画をアップしているので毎日更新になっています(笑)

さて、本日はセミナーの報告です。
先週に引き続き、6月はじめに開催された頭蓋セミナーの様子です。
「恒例の蝶形骨の調整」を実技の時間に行いました。

蝶形骨の調整で筋出力がアップするというものです。


蝶形骨の調整は使いようによってはいくらでも変化を出せると思います。
もちろん、これが全てではありません。
これが出来たからすごい、これが出来ないのはダメなんてものはないです。
蝶形骨を触らないでもこれくらいのことを出来る人はいっぱいいるでしょう。

蝶形骨の調整はパフォーマンスアップにも使えます。
また、少ない力でも変わりますよ、とお伝えするのに私は使っています。
ご興味があったらご覧になってください。


明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2019-06-22

【セミナー報告】評価編:制限を簡単に探す方法<認定講師 宮森大地>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

さて、本日は私、宮森によるセミナー報告です。
「評価編:制限を簡単に探す方法」


もちろん、これで全て分かるわけじゃありません。
これで分かる人は本当に神様だと思います(笑)
それでも私のように不器用な弱者が結果を出しやすくするために使える手だとは思います。
細かい評価をする前に、これでざっくり把握するのはいかがでしょうか?

ご興味のある方はご覧になってください。



明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2019-06-15

【症例報告】骨盤底筋群へのアプローチにより腰痛を改善できた症例<認定講師 宮森大地>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日は症例報告をお送りします。

さて、本日は私、宮森による症例報告です。
「骨盤底筋群へのアプローチにより腰痛を改善できた症例」

――――――――――――――――――――――――――
〈基本情報〉
・20代女性
・デスクワーカー

<現病歴>
・慢性的な腰痛で記憶のある限りでは小学生の頃から
・特別な悪化(ぎっくり腰)などは今までにない
・長時間座っているとだんだんと辛くなる
・整形外科に受診も、骨関節の変形は確認できず
・湿布や薬では特に変化を感じない
・マッサージ店などに行くも効果はその場限り
・根治を目指して当院に来院

<その他問診できけた症状>
・慢性的な便秘(小学生の頃から)
・生理痛

<主訴>
・仕事に集中できるように腰痛を良くしたい

<姿勢・身体的特徴>
・立位、座位ともにいわゆる猫背
・骨盤後傾が著しい
・女性らしく、骨盤の横幅はやや広めの印象

<触診>
・両側の腸脛靭帯が硬く、大腿筋膜張筋の緊張+
・全体的に筋硬度が不足している印象(ぶよぶよした感じ)

<ここまでの考察>
個人的な経験として、大腿筋膜張筋に緊張が高まると腸骨が前外方に牽引され、仙腸関節を制御する後仙腸靭帯へのストレスから腰痛を生じている症例が多いと感じる。ここで、大腿筋膜張筋の緊張低下と仙腸関節のアライメント修正が必要と判断。

<治療アプローチ>
操体法でのアプローチも考えたが、筋硬度が不足していたことから、収縮の効率が悪いと考え、大腿筋膜張筋のリリース後にActive-assistiveに関節運動を行なって筋を賦活していくことにした。

リリース自体は上手くいき、後仙腸靭帯へのストレスは減ったように感じ、腰痛の軽減を症例も感じる。

しかし、股関節の内外転などの関節運動中に腰に痛みを感じたため、仙腸関節のアライメント修正を骨操法で行うとするも同じく腰痛が出現。

<再度考察>
症例の便秘の経緯を聞くと、小学生の頃からよくトイレを我慢していた、とのこと。
このことから、直腸性便秘と考えられたが、その頃より肛門括約筋などをはじめとした骨盤底筋群の緊張を高めていたのではないか?と考察。

浅会陰横筋などの走行を考えると、両坐骨を中央に引き、腸骨を外方に牽引するのでは?と考察し、会陰筋へのアプローチを思いつく。

<治療アプローチ>
症例自身に坐骨の内側を自分の手で触っていただき、深呼吸を5回ほど繰り返していただき、骨盤底筋群のリリースをセルフで行なっていただいた。

その後、仙腸関節への骨操法および股関節内外転を実施も腰痛はなく、その場での症状は消失。

<最終的な考察>
腰痛は筋の硬度のインバランスからくる後仙腸靭帯への伸長ストレスだったと考えられる。

それが生じたのは小学生の頃からのトイレを我慢した経験からではないか、と説明したところ目を丸くしていた。

以上はあくまで憶測の域を出ないが、骨盤底筋群へのアプローチで腰痛を改善できたのでないかと考える。

便秘に関しては直腸性だとすれば便意の再獲得などが必要となってくる。
生理痛に関しては骨盤のアライメントからくる生理痛も考えられるため、経過観察とした。

セルフケアとして仙腸関節への負担を減らせるように、過剰な股関節の内転が出ないように日常生活での注意と、骨盤底筋群や大腿筋膜張筋のリリースを伝えた。

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2019-06-08

【症例報告】ブロック注射の効かなかった腰椎椎間板ヘルニアの症例<認定講師 宮森大地>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
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さて、本日は私、宮森による症例報告です。
「ブロック注射の効かなかった腰椎椎間板ヘルニアの症例」


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〈基本情報〉
・40代女性
・専業主婦
・趣味で週2~3回のジョギング

<現病歴>
・3か月前より腰痛と右下肢後面の痺れ出現し、徐々に悪化
・1か月前より耐えられなくなり、整形外科を受診
・腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛との診断を受ける
・ブロック注射を受け、腰痛は改善するも右下肢後面の痺れは残存
・服薬で一時的に足の痺れも良くなるが、長続きはしない
・病院での治療と並行して当院に来院

<主訴>
・足の痺れがあるせいで家事ができない
・運動もできなくてイライラする
・家事、運動をなるべく早期に再開したい

〈姿勢〉
・体幹を左側屈し、左下肢に体重を乗せる疼痛回避姿勢を取っている
・腹臥位、および左側臥位にて痛みと痺れが顕著に軽減される

〈動作観察〉
・立位では体幹の前後屈、右側屈にて疼痛増悪
・腹臥位、左側臥位では顕著に疼痛増悪とはいかないが、そもそも痛みへの恐怖心で動こうとしない

〈視診・触診〉
・寛骨は左後傾、右前傾し、仙骨は左変位
・寛骨と仙骨の正中化を促すと「何となく落ち着く」とのこと
・左の大殿筋、外旋六筋群が右に比べて優位に筋ボリューム+
・右大腿筋膜tightnessは左に比べ優位に+
・大腿筋膜に付着する大腿筋膜張筋や中殿筋、外側広筋、大腿二頭筋に優位に緊張+
・上記の筋を触診したところ、複数の筋硬結を確認
・右下肢筋に緊張はあるものの、全体的に筋ボリュームがなく、筋収縮も弱い印象+

<ここまでの考察>
ブロック注射(おそらく聞いた限りでは硬膜外ブロック?)や服薬によって腰痛や下肢の痺れが軽減することから、炎症症状や神経性症状があるのは明らかであるものの、症状自体の完治がみられていない。

このことから、筋・筋膜由来の疼痛や痺れがあることを予測。
筋硬結も確認できたため、腰椎椎間板ヘルニアの症状にトリガーポイント由来の症状が重複していると考えた。

〈治療アプローチ〉
骨盤の偏位を考え、左側からアプローチし、骨盤の正中化を目指す。
具体的には左大殿筋・梨状筋をリリースし、右大殿筋・梨状筋の伸長をやわらげ、筋出力を上げていった。

十分に説明した上で、大腿筋膜張筋、中殿筋、外側広筋、大腿二頭筋のトリガーポイントリリースを実施する。
激痛が出るも、その後の筋力チェックでは明らかな筋出力増加を確認し、ご本人も自覚。

アプローチ後の立位では安心感も出たためか、疼痛回避姿勢も軽減し、正中位に近づく。
「歩きやすくなって、動ける範囲も増えてます」とゆっくりではあるが体幹の前後屈や右側屈の動き、歩行を確認していた。

〈治療後の考察〉
症状の強さから問診を最低限とし、症状の改善を優先したため、この方のストーリーを考えることは少なかったが、症状が出てから来院までの期間と病院での対応で改善できなかった症状から、トリガーポイントを予測し、その予測が当たったことがその場での改善につながったと考える。

今後は経過を見つつ、残存しているトリガーポイントの消失とヘルニアに至った経緯と原因の抽出が必要と考える。
――――――――――――――――――――――――――

また来週も症例報告をさせていただきます。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2019-06-01

【症例報告】足首内外旋により、膝痛が改善した症例<インストラクター KAITO>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はKAITOによる症例報告です。
「足首内外旋により、膝痛が改善した症例」です。

――――――――――――――――――――――――――
〈患者情報〉
70代男性
仕事はリタイアし、現在無職

〈主訴〉
数ヶ月前より右膝が痛く、立ち上がる時痛い。歩きにくくなってきた。

〈動作観察〉
立ち座り、歩き方ともに右膝が内側に入り、下腿が外旋している。
→いわゆるKnee in toe out の状態。
→右膝への回旋ストレス大と考察。

〈治療アプローチ〉
仰臥位か腹臥位どちらが楽か問診し、仰臥位を選択されたため、仰臥位にて足首内外旋を実施。
右下肢外旋にて膝に痛みが出るため、痛みから逃れるイメージで、右下肢全体を内側に捻るように伝え、操法を通した。
結果、右下腿の過外旋は軽減。
立ち座り、歩行時の痛みも軽減した。

〈セルフケア〉
両膝にゴムバンドを巻きつけ、膝蓋骨が外側を向きやすいよう意識付けをしながらのスクワットを助言した。
その後、日常生活で膝の痛みが出現しにくくなり、無意識下にて正しい動作が定着していった。
――――――――――――――――――――――――――
<宮森のコメント>
動作の癖と症状との関連を見抜き、操法とセルフケアにつなげていった症例報告でした。
再現性のある痛みというものは、ある意味で取り扱いやすいと思います。
動作と各関節へのストレスをイメージできると、臨床もスムーズに進められると思います。

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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宮森大地

2019-05-24

胃の調整でか細い女子をゴリラにしてみた<認定講師 宮森>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
本日はセミナー報告をお送りいたします。

さて、本日は私、宮森によるセミナー報告です。
「【内臓治療】胃の調整でか細い女子をゴリラにしてみたす。

先日行われた内臓セミナーの様子です。
いろいろとご意見あるかと思いますが、結果が出る方法をまず知っておくことも大事かと思います。

以下から動画をご覧いただけます。


来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2019-05-18

【症例報告】急性ギックリ腰に対する治療経験<インストラクター こもれび>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はこもれびによる症例報告です。
「急性ギックリ腰に対する治療経験す。

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<症例紹介>
・50代女性
・介護認定調査員として週6日勤務
・月に決まった時間内での勤務
・若い時に介護の仕事をしていてギックリ腰を繰り返し、治療して落ち着いたらまた勤務と自己ケアはしていなかった。

<来院までの経緯>
腰痛は以前から感じていたが放置していて、GW中に家の掃除や片付けをまとめてやった負荷のせいかGW後半から痛みに変わり、11日早朝に子供と階段ですれ違う際、体を捻った際に右腰に痛みが走ったとのこと。

<評価>
●疼痛
・主に右側の腰に痛みがある

●姿勢・動作観察
・立っている方が楽だが、左側屈位になっている
・座れるがじっとしていれられず、左臀部に体重をかけ、手で支えている
・座った状態では前屈より後屈がしづらく制限

<治療>
問診が長いと本人も辛いので話しながら、足に触る許可をもらい硬さや動きをチェックしていきました。
下腿筋の硬さ、足首の固さも左右にあることを確認。

第五趾の圧痛で右足が痛いとのことだったので圧痛操法を行い、それで坐位での後屈時の痛みや可動域が良くなりました。
さらに下腿の剥がしを入れた後にアキレス腱の圧痛を行ったことで痛みや可動域が良くなり、起立時に右足に体重をかけられるようになりました。

<考察>
問診も短い時間で色々確認できたことと、少ない手数で痛みや可動域、体重をかけられるようになったのでよかった。

ただ、自分の反省点として、そこで終わらせれば良かったのが、殿部の動きも出せたらと横向きになって剥がしを入れた後に立ち上がって貰ってからは横向きになる前の方が良いと言われたので、修正として固さが1番あったアキレス腱の軽い圧痛操法を入れて再度調整し、落ち着く形になりました。

自分の中で欲を出した悪い結果と、問診と手数が少なくても体を良く出来る自信がついた新患対応でした。
--------------------------
<宮森のコメント>
操体法において圧痛操法は瞬時に結果を出せて、急性症状に有効なテクニックです。
今回のような症例にも非常に役に立つテクニックだと思います。
どこまでやるか?は操体法で言えば「60点くらいでマにあっていればいい」と言う考え方があります。
それくらいの気持ちで臨めると、こちらにも余裕を持てて余計な手数をかけなくてもよくなるかもしれませんね。

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
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宮森大地

2019-05-11

【症例報告】圧迫骨折後の慢性腰痛に対する足部からのアプローチ<インストラクター シマムー>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はシマムーによる症例報告です。
「圧迫骨折後の慢性腰痛に対する足部からのアプローチ」です。

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《症例紹介》
・80代 女性
・主訴:10分程の立位や歩行時に、右腰から下腿にかけて疼痛あり

《評価》
●視診
・立位姿勢:
左荷重優位、骨盤左偏位、脊柱右側屈位、頸部左側屈

●触診
圧迫骨折による円背もあり、胸郭や体幹の可動性低下著名
また、右の臀筋群から下腿三頭筋の筋萎縮もあり

●動作観察
立位前屈、後屈とも足部内での重心移動が右足はほとんど行えず、足関節によるバランス戦略がほぼ機能していない。そのため、股関節によるバランス戦略中心となっており、下腿や脊柱起立筋への負担が増えている。

側屈も右側は行えるが、左側には重心をうまく移せず不十分、また恐怖心あり。

回旋も左側には行えるが、右側には重心移動できず不十分。
右腰から下腿にかけての疼痛への恐怖心から左荷重が定着。
右下肢への荷重を意識してもらうが、うまく行えず。

●身体評価
・両足外反母趾、踵骨回外、扁平足
・右足関節背屈制限、立方骨下制
・足趾の屈曲が自分ではIP関節までしか動かず、特に拇指はほとんど動かせていない
・脚長差、側弯なし

《考察》
寝ている時や座っている時には、腰痛や下腿にかけての疼痛が生じていないことから、立位姿勢に問題あると考える。
動作観察にて、足底内での重心移動がほとんど行えていなかった。
この事から股関節によるバランス戦略となり、脊柱起立筋や下腿三頭筋への負担が増えている。

足関節によるバランス戦略が取れなくなっている原因を探るため、足部や足関節に着目する。
痛みを感じている側の足部のアライメントが崩れている(踵骨の回外、立方骨下制による背屈制限)。また、足趾も動かせていないため、アーチも機能していない。
ここから、足部へのアプローチの操法を選択。寝ている姿勢が楽との事だったので、感覚を向上させるため、足趾の圧痛と踵骨回外へのアプローチとして、足首内外旋を選択する。

《結果》
操法実施後は、両足がしっかりと床についている感じに気がついてもらえました。
また、それに伴い右下肢への荷重も可能となったため、正しい重心移動の方法をセルフケアとしてお伝えしました。

《感想》
重力環境下で生活しているため、特に高齢者など抗重力筋の筋力低下がある方は、重力や体重を正しく受け止められる姿勢作りは大事だと認識した症例でした。
--------------------------

<宮森のコメント>
なぜか「骨盤は体の土台」という方がいますが、どう考えても土台は足だと私は思います。
操体法でも足から順番に整えていく、という哲学がありますが、足を整えることで体が変わる方は多くいらっしゃいます。
足部を細やかに観られるようになると、臨床の幅も広がると思います。

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宮森大地

2019-05-04

【症例報告】側弯のある腰痛患者さんに対する操体法<認定インストラクター KAITO>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はKAITOによる症例報告です。
「側弯のある腰痛患者さんに対する操体法」です。

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《基本情報》
・70代男性 無職
・主訴:歩行時に腰痛増悪
・HOPE:キャンピングカーに乗って旅行がしたい
・既往歴:60代の時、左ハムスト肉離れ

《評価》
●姿勢観察:
・右下肢荷重優位
・左下肢荷重不足
・骨盤左傾斜
・代償的に胸椎左凸→右カーブ
・左肩関節高位

●筋力、バランス評価:
・左下肢 特に臀筋周囲筋力低下
・片脚立位の際の不安定性著明

《アプローチ》
仰臥位での下肢伸展位がラクとのことで、踵突き出し・肩上げ下げを選択。

下肢は左下肢を伸ばしたいとのことで、実施すると腰・背中あたりまで捻れるような気持ち良さがあるとのことで、このことから感覚レベルは良好な印象。

肩上げ下げでは右肩を上げ、左肩を下げたいとのことで、操法実施。
背中から首周りまで筋肉の伸びる心地良さを感じていただいた。

《結果》
左下肢への荷重量増加し、骨盤の傾斜も軽減し、脊柱も正中位へ近づく。
結果的に肩関節の高さ、左右差が改善する。
前額面でのアライメント修正効果が見られた。

それに伴い歩行時の腰への負担も軽減し、腰痛が緩和された。

《考察、セルフケア》
立位アライメントの修正により、動作面・疼痛面で改善が見られたが、そもそも何故その姿勢になっているか考えることが重要だと感じた。

症例の場合は、既往にある左ハムストリングスの肉離れの経験・痛みから、無意識的に右下肢荷重優位となり、年数の経過とともに上記のような歪みに進行したと考えられる。

左ハムスト肉離れは、既に組織的に修復されているため、ランジ動作や片脚立位など積極的な荷重練習をセルフケアとして行っていただいた。

左下肢への荷重感覚習得・筋力強化により、初めは戻りやすかった立位での歪みも、次第に戻りにくくなっていった。

何故今の姿勢になり、症状が出ているのか、丁寧な問診・評価によって、根本の原因を紐解いていくことが重要だと感じました。

来週はキャンピングカーに乗り、旅行へ出かけられるそうです!(^^)
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<宮森のコメント>
栄養状態や病的な状態にあれば話は別ですが、組織の修復は自動的に行われます。
しかし、姿勢や動作、そのパターンについては意識的な修正がしばしば必要になります。
姿勢や動作にまで視野を広げられると良いという症例報告でした。

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2019-04-27

【症例報告】腰痛患者さんに基本に立ち返って操体法をやってみた件<認定インストラクター シマムー>

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【申込期限は4月末日まで】
大阪スクール 残り2席
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最後の内臓・頭蓋治療セミナー in 大阪
http://bit.ly/2TWKup
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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日は<シマムー>による症例報告です。
腰痛患者さんに対して基本に立ち返って操体法を実施しました。

(基礎と基本があれば大抵平気)
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●症例紹介
40代女性 プロピアニスト
L4ヘルニア

・主訴
起き上がりや立ち上がりする際の姿勢変換時の痛み
前屈する際の腰への不安感

・体癖など
練習やピアノレッスンなど座っている事が多い
生徒指導をする際に右側に位置するため、右を向いたまま過ごす時間が長い


●評価
・痛みを感じる部位
L4付近の起立筋(右)

・姿勢観察
坐位にて頭部前方位であり、猫背となっている
殿部右重心

・立位姿勢
スウェーバック姿勢
右肩甲骨挙上、巻き肩

・動産観察と動診
※本人が座っている姿勢が一番楽ということで座位姿勢にて実施
<屈曲>
全体的に彎曲が少なく、腰椎は特に可動性が低く骨盤後傾も不十分
前屈同様に痛みが出るかもしれないという恐怖心あり、緊張を高め易い

<伸展 >
腰椎がはじめに伸展している
屈曲から伸展に戻る動きでは、腰椎下部の動き少なく上部から伸展する傾向あり
屈曲より動きに対する恐怖心などの抵抗がなく、背中を伸ばす事は気持ち良さまではいかないが不快感はないとの事

<側屈>
体幹の屈曲代償あり
あぐら位からの側屈では、対側の殿部浮き上がり著明
側屈方向への恐怖心も少しあり、対側殿部への重心移動が不十分

<回旋>
胸椎、腰椎の伸展代償
右には向きやすいが、左に向きづらい
また、右には重心乗せられるが左にはうまくかけられていない。
動きに対する不快感はない

●指導内容
今回は、姿勢と脊柱の可動性評価、相手の快感覚に着目して介入しました。
腹筋とお尻の筋肉のスイッチが抜けているスウェーバック姿勢となっている事で、腰椎の可動性低下から腰へかかる負担が増えている事を説明。
脊柱の可動性と頸部の位置を脊柱上に戻す事で、重力に対する負担軽減と姿勢変換時の正しい可動性の中で重心移動を学習させる事を目標に操体法を用いる。
また、相手の快感覚を最優先にする。
日常生活座っている事が多く、楽とのことで、操法として座位にて肩の上げ下げを選択。上げる下げるの選択では、両方とも上げる方が心地良いとのこと。
脊柱から両坐骨への軸圧を意識ながら、伸びる感じを味わってもらう。
十分に伸びる感じを味わってもらった後、重心移動の練習を軸圧をかけながら快感覚から外れない範囲で実施。
最後にI positionで、腹筋や殿筋の筋促通、脊柱側屈と回旋へアプローチをしました。
日常生活への提案として、ピアノ指導する際に体を捻らず正面を向く事や正しい重心移動を意識して動く事を意識する事を話しました。

●まとめ
現場の治療介入として、操体法を用いるが知らず知らずのうちに、オリジナル化されてしまっていました。
基本となる評価や操体法の型をしっかりと意識して、反復しない限り習得は出来ず、応用のきかない中途半端なものになってしまうと感じました。
動作観察だけでなく、相手の快感覚にもう一度着目して取り組んだ結果、無駄な刺激を減らし相手にも余計な緊張感を与える事なく介入出来た症例でした。
--------------------------

<宮森のコメント>
よく間違われるのが動作観察と動診は全く性質が異なるものです。
動診ではただ動きを診るのではなく、動きの“感覚を診る”ものです。
今回の症例報告では動作観察と動診をうまくミックスさせて操法の選択、そして日常生活の指導につなげることができたと思います。
臨床において操体法を用いる際には、評価法にも注目してみると面白いと思います。

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2019-04-20

【症例報告】Kポジションの工夫<認定インストラクター こもれび>

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さて、本日は<こもれび>による操法の工夫です。
今回の取り上げる操法は「Kポジション」です。

(必死にKポジションっぽい写真を探しました)
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Kポジションを行う上で、上肢を前方に押し出す動きや、背後にもたれかかる動きをしてもらい動きの可動域を確認しますが、今回は後ろにもたれかかる動きが苦手な方が多かったので、何か言い伝え方はないかと探していました。

<工夫1>
私が実施したのは、足先から外側方向に向かって開いていく(下肢の外旋)と、嫌でも下腿、膝、大腿、骨盤、腰背中、肩甲骨、肩、頭部が連動し動かしやすいと言われました。
これだけの体の箇所を意識させながらやるのは時間掛かりますが、伝わりやすければ良しとしてます。

<工夫2>
後もう1つは、上側の殿部を床につけるイメージをもたれると連動とやり易さを感じました。

下肢からの運動連鎖を促しても、感覚が悪い方や体の硬い方は、どうしても上半身や腕を引くように強引にやることがあります。
このような方には今回の<工夫1>下肢からの細かく伝える、<工夫2>殿部を床につけてもらうイメージでやってもらいます。

また、Kポジションを行う前に殿部や大腿部、側腹部のリリースをしてから行うなどして繋がりを意識できるように心掛けると良い印象がありました。
--------------------------

<宮森のコメント>
また新しい声かけの工夫をいただけました。

あくまで私自身の感覚ですが、Kポジションでは下肢は上肢と反対方向に動きます。
すなわち、上肢の前方突出の際には下肢は伸展方向、上肢の後退の際には下肢は屈曲方向です。
これは下肢の重さを使って側臥位をキープするための戦略だと捉えています(この戦略を確かカウンター・ウエイトと言います)。

今回の工夫ですと、側臥位から背臥位に戻るのを下肢もしくは殿部から促しているわけですが、基本的にはKポジションでは運動の開始点は上肢と考えられますので、その点は従来のKポジションと違う点です。
ただ、臨床では下肢の連動まで意識して行う、もしくは無意識だとしても連動を上手に使える方が少ない印象がありますので、試してみる価値はある工夫だと思いました。
今回、報告してもらった工夫も何かの参考にしていただければ幸いです。

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宮森大地

2019-04-13

【症例報告】パーキンソン病患者と操体法<認定インストラクター まりも>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日は<まりも>によるパーキンソン病患者さんの症例報告です。
今回のテーマは「基本って大切」です。

--------------------------
【症例紹介】
〇基本情報
71歳、女性、主婦

〇病歴
・パーキンソン病
・右大腿骨頸部骨折(人工骨頭置換術)
・レビー小体型認知症
・鬱病

〇薬
メネシット300㎎(朝昼晩)
ニュープロパッチ13.5㎎(就寝前)
レミニール8㎎
※メネシットは1/2錠ずつ服用。身体の動きにくさが強い時には、1/2錠を頓服。

〇パーキンソン病の状態
・Hoehn・Yahrの重症度分類 Ⅱ
・日常生活障害度 Ⅰ
→独歩は可能であるものの、ADLは緩徐に低下している。

〇家族構成
夫と二人暮らし。

〇生活状況
キーパーソンは夫。
毎朝、妻(症例)の起床と内服薬服用を手伝い、時には足をマッサージする。
ラジオ体操を妻と共に行い、朝食(サラダ、パン、スープか飲み物)を準備。
パーキンソンについて書かれた本を購入して読まれている。
昼食前か夕方に、夫が妻と共に散歩に行ったり、2週おきにあるマンションの体操教室に通ったりしている。

妻(症例本人)は専業主婦。
ご本人は洗濯や掃除、料理をできる範囲で行っている。
できない部分は夫が手伝う。
最近、浴槽への入浴も大変になってきた。
散歩は距離を短くして行っている。
昨年までは近くのカフェで友人と会っていた。
最近は友人に自宅へ来てもらい、お茶菓子やお惣菜などを各自持ち寄ってもらっている。


【評価】
〇問診(主訴)
体が前と左に傾いちゃって、自分じゃ起こせない。
背中が全部痛い。腰まで。(←これが一番気になるとのこと)
全身が疲れてる感じがする。
ふくらはぎが張ってる感じがする。
お父さん(夫)と散歩に行くけど、途中で疲れちゃって。途中で休まないと帰って来れない。
ラジオ体操もジャンプができなくなって、最近は手も上がらない。

〇視診
立位および端座位にて
股関節屈曲、体幹前傾・左側屈・左回旋。

〇動診
立位及び端座位にて
前後屈、側屈、回旋運動時、脊柱全般の動きが硬く、少ない。
臥床時以外常に背中から腰が痛く、日常生活動作を含め特定の動きで痛みが強くなる感じはしないとのこと。

〇触診
端座位にて
右脊柱起立筋群が膨隆し、硬い。
左腰背部と臀部の筋が、柔らかい。


【施術】
〇目的
腰背部の痛みの軽減

〇内容
①硬くなっている筋に軽く圧をかけて緩める。
②下肢(足→膝→股→末梢から中枢)と上肢(手→肘→肩→末梢から中枢)の関節を圧縮。
③肩の上げ下げ(右下げ、左上げ)。

全身の疲労感が強く、端座位保持も困難な状態だった。
そのため、そのまま左側臥位になって頂き施術。
臥位になってすぐ眠られたため、①②を施術者の手から感じる筋や骨の状態から判断し実施。

①は左右の足底、下腿、腰部、背部、頸部
②は右側の下肢と上肢、左側は足関節と膝関節のみ実施。
その後、覚醒されたため、起き上がって頂く。
その際、起き上がりの途中で右腰部に軽い痛みの訴えあり。
端座位で左右の肩の上げ下げをどちらがいいか尋ね、③を実施。


〇結果
①②後、起き上がって腰背部が「楽になった」と。
③後、再度左側臥位から起き上がって頂き「痛くない」と。
施術前に比べて、股関節の屈曲、体幹の前傾が軽減。
「身体が起せてる」「歩きやすい」と。


【考察】
今回、ご本人が一番気になっている腰背部の痛みを軽減する目的で介入した。
まず、筋緊張が高いところを調整するために①を実施した。
その後まだ眠られており、夜間の睡眠だけでは疲労がとれていないと考え、覚醒を促さなかった。
そして他動でできる方法で、関節の安定性を高め、筋収縮力を高めるために②を実施した。
その後覚醒されたため起き上がって頂くと、腰背部の痛みが「楽になった」という発言が得られた。
これは、短時間(10~15分程度)の睡眠と①によって筋緊張が緩和されたためであると考えられる。
次に、起き上がり時に右腰部の痛みがあったという訴えがあったため、③を実施した。
その後再度左側臥位からの起き上がって頂くと、先ほどあった右腰部の痛みは感じなくなった。
起き上がり時の右腰部の痛みは、①により腰背部全体にあった痛みが限局化したことと、左側臥位からの起き上がり時に右腰部の筋収縮が上手くできていないことが考えられる。これが③により、脊柱の関節の安定性が高まり、筋収縮力が高まったため、「痛くない」という発言に繋がったと考えられる。


【まとめ】
操体法において、視診で体幹が左側屈・左回旋していることから、③では左肩を下げ、右肩を上げたがっていると捉えることもできると思われる。
しかしこの視診に、触診で右脊柱起立筋群が膨隆して硬く、左腰背部と臀部の筋が柔らかい状態であることを合わせると、左側の筋が上手く働いておらず倒れそうになる身体を、右側の筋が最大限の長さまで伸ばされた状態で収縮し、身体を倒すまいとしていると考えられため、伸ばされた右側の筋の長さを元の長さに近づける(起始と停止を近づける)ことが必要と思われ、左肩を上げ、右肩を下げるのがいいのではないかと予測できた。
実際にご本人に両肩の上げ下げをそれぞれ実施しどれがいいか尋ねると、左肩上げ、右肩下げを選択された。そして操法実施後、痛みが軽減した。
このことから、操法を実施する際には、操体法の基本ルールである「ご本人の快感覚に従う」ことが大切だと実感した。

--------------------------
<宮森のコメント>
実はこの症例に関しては<まりも>さんから個人的に相談を受けていました。
今回は主に身体面に対するアプローチとして操体法の症例報告となりましたが、≪相手に聞きながら基本に忠実に行う≫ことの大切さが分かりましたね。

ところで、こういった高齢者の患者さんへのアプローチでは身体面だけでなく、環境面(家具の配置や自助具の選択)のほか、ご家族との関係性など、治療者が関わる範囲が広くなります。
治療家としての領分(出来ること・出来ないこと)と、どこに自分の軸を置くかをハッキリさせて関わっていくことも大切だと個人的には考えています。


また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
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